使い捨てのゴミ入れ、チラシで作ってありました。

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折り紙ゴミ入れ

とある講座の休憩時間のこと、事務局のお姉さんがお茶をご馳走してくれました。
ゴミはこちらへ と出してくれたゴミ入れ、デザインがちょっとシャレています。

今まで折り紙作りのゴミ入れは幾つか見てきたけど、これはなかなか良さそうです。気に入りました。

ご奇特な方がたくさん作って寄付して下さったそうですが、その方ももう作れなくなり、在庫も少なくなって貴重なんですとのこと。

そうと聞けば、なおさら作り方を知りたい。お願いして貴重品を一つ分けていただきました。

日の当たらない民俗文化を大切にしましょう! 早速作り方を解読し、拙いながらも手順書にまとめました。

このゴミ入れは、まったくの主観ですが次の点が気に入っています。

●単なる四角のお皿(箱?)で飾り気がなく、洗練されたスタイルがいい。

●底面や、その角部にカッター、ハサミなどの切れ目がないので、細かい粉ゴミ、水分などが漏れにくい。水分のにじみだす枝豆の殻や鉛筆研ぎの芯粉を入れても、テーブルは全く汚れなかった。

●カッターやハサミなど不要、素手だけで作ることができる。チラシを正方形に切る必要があるが、これも切断線を繰り返し反対折りすれば、簡単に破れるので道具不要。

●折り上がりの形状は平面状なので、重ねて保管することができる。たくさん作り置きしても、保管スペースが小さくてすむ。

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準備折り

チラシの大きさは、辺の長さが30cm~40cmぐらいの正方形が作りやすいと思います。

ゴミ箱折りを始める前の段階は、折り鶴を折る時と同じだが、人によって折り方が異なると思うので、確実な方法を載せておきます。お分かりの方はお好きな方法でどうぞ。

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準備折り

紙に基本となる線(筋目)を刻みます。

正方形を縦に半分、そして横に半分に折ります。そしたら、いったん開いて、今度は斜めに半分、また半分と折ります。

また開いて、できた筋目に対して記載の山・谷折りをします。

記載上、正方形の向きを変えたのは、手順を見ていく際の向きを合わせたためであり、深い意味はありません。

ここまでの手順で、元の正方形に対して、いくつかに折りたたまれた四分の一の大きさの正方形ができました。

この正方形から下の手順でゴミ入れを折っていきます。

ゴミ入れ 折り手順

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ゴミ入れ手順その1

(1)左右とも斜めに半分折りします。折り鶴の羽を作り出す時の折り方ですね。図中楕円で示したあたりの折りグセは、とても大事な折りグセで、「傾斜線」と名前を付けましたが、強く折りはっきりしたクセをつけておきます。

(2)左右終わったら、裏返して裏の面も同じように折りグセをつけます。(合計4か所)

(3)表面・裏返し面が終わったら折りを戻して、①の初期状態(四分の一正方形)に戻します。

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ゴミ入れ手順その2

(4)表面の紙を上に折ります。

(5)裏返し面・横面の、残り3面とも表面の紙を上に折ります。(表面・裏返し面を、本を閉じるように真ん中で二つ折りすると横面が出る)

(6)三角形の左右の角、ここをよく見ると何枚かの紙が重なっているが、どの紙かに①で付けた傾斜線折りグセがついているはず。この傾斜線をついていない紙に写すため、傾斜線に沿ってもう一度折ります。これを全部の角、合計4か所について行います。

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ゴミ入れ手順その3

(7)折りを戻して、⑤の状態に戻します。

(8)折りを戻した小さい三角形の部分、ここを傾斜線三角と呼ぶことにするが、傾斜線三角を反転折りして逆向きにし、大きな三角の中に隠します。反転折りとは勝手につけた名前で、折り鶴の首や尻尾を作る時に逆向きに折る折り方です。これを全部の角、合計4か所について行います。

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ゴミ入れ手順その4

(9)表面の紙を下に折り、折りグセをつけます。

(10)今つけた折りグセを反対に折ります。この時、傾斜三角を包むようにしてカクシ折りにします。カクシ折り(勝手に命名)は、うまく説明できないが裏のポケットにしまい込むようなイメージです。なお、寸法的に挿入先端の角が底に当たるけど、適当に折り曲げます。

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ゴミ入れ手順5

(11)裏返し面・横面(傾斜三角なし)も同様に折ります。合計4面終わったら、四角に広げれば完成です。

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