水彩画の模写、”お絵描きソフト FireAlpaca”でそれらしく見せる描き方の勉強も進んでいます。

と言っても、ネット検索中に見つけた”おっ、水彩画風に描くにはこうすればいいのか”的な断片情報ですが、自分としてはそれすらも知らない状態ですので、大事な備忘録なのです。笑わないでください。

さて、今回は猫ちゃんの背中で水彩塗り修行を行いました。

お手本はこのところお世話になっている、サイト”松師古(shosiko)心だより”、作者”松師古先生 妃良先生”の動画タイトル”『○○を使えば布にも描ける』松師古・妃良の楽しいはがき絵講座”です。

松師古先生 妃良先生、模写修行のために、今回もお手本として学ばせていただきました。ありがとうございます。

今回は、特に猫ちゃんの背中のまだら模様、色は黒色ながら濃淡があったり偏在したりとでたらめなまだらとなっているので、こういう場合の塗り方を勉強したい。

そういう思いがあって、前回ご紹介した選択範囲を何度も呼び出し、塗り直しを試行しました。

tukimi

月夜の猫

なかなかお手本のような塗りにはならないのですが、それでも塗りなおすたびに覚えることも多くありました。

<着色時におけるお役立ち(かな?)情報>

●水彩画用に適しているブラシ・筆には、「水彩」「水彩丸筆」「水彩(にじみ)」などがあるとのこと。自分はさらに「ぼかし」「にじみぼかし」「エアブラシ」も多用している。

●パレットの”ブラシコントロール”中のパラメータにある”混ざりやすさ””色補充”はその表現どうりだったのだが分かりにくい。先に塗った色の上に後の色を塗った時、先の色に混ざらない設定が低%、後の色が補充されないので後の色がはっきり出るのが色補充低%。

・この辺の説明がわかりやすい記事タイトルは、「極めればプロ並み!Firealpaca 『不透明水彩ブラシ』 基礎知識 まとめ」。

Author様ありがとうございました。記事中に関連記事としてリンク表記されている
「【初心者でも簡単!】FireAlpaca 『背景』 雲(夏・入道雲) の描き方」
「【それなりに描ける!】FireAlpaca 『背景』オーロラの描き方」
も興味深いです。

●この情報とは別記事になるが(メモを紛失したので出典不明)、大雑把な設定値として、水が多めの透明感ある表現をする時は”不透明度設定値30~40%:混ざりやすさ70~100%:色補充5~10%”、発色がよく濃いめのマットな表現をする時は”不透明値60~80%:混ざりやすさ70~100%:色補充30~50%”ぐらいがよいとの情報もあり。

●リアルの水彩画では、絵筆で同じところを重ね塗りすると色が濃くなったり刷毛目がついたりすると思うが、ブラシパレットのブラシ名をダブルクリックして”ブラシ編集”、”ブレンド”項目を”乗算”に切り替えると同じような効果を得られやすいかもしれない。

また、ブラシで色塗り中、塗りすぎた部分や薄めたい部分を消す時に都度”消しゴム”モードに切り替えるより、ブラシリストの一番上に登録されている消しゴムの方が使いやすいかも。

さらに、重ねた色の混ぜ方を変える方法として、(ブラシの”不透明度”を変え)上に書いた”混ざりやすさ””色補充”の設定値を変えて塗る方法も研究の余地あり。

●リアル水彩画では、絵の具が乾く時に塗りの輪郭部が強調されることがある。FireAlpacaには意図的にこの効果を表現する機能が用意されていた。

・「水彩境界の使い方 – ファイアアルパカHub」(Tip集の中かな)の記事を参照のこと。レイヤー名をダブルクリックして表示される”レイヤー属性”で”効果”の項を”水彩境界”にすると、そのレイヤーに描いた塗りの縁が強調される。

●FireAlpacaでは画像から色を抽出するのにスポイトツールが用意されていて、カラーパレットに名前を付けて保存できるようになっているが、(例えば今回の作品でいえば首輪の赤色とか月の黄色とか)塗りのレイヤーの余白に一度使った筆色のまま適当な大きさの塗り丸でも捨て描きしておけば、次回同一色を使う時スポイトでその捨て丸の色を吸い取るだけで色を変えられるので便利。
(これオススメ! 何色も溜まった捨て丸は、塗り作業が終わってから消せばいいですね)

<作業の進め方>

学校で習ったお絵描きは一枚の紙に地面でも空でも人間でも一緒に描きました。ところがデジタルお絵描きでは、透き通る紙(レイヤー)を何枚も使い、透かして眺めながら一枚絵として描いていくのが常識なのだそうな。

今回の猫ちゃんの頭の後ろの黒まだらを描く時にも2,3枚のレイヤーを使ってみたりしました。

自分の場合は、いろいろ塗り方を試すことが勉強なのですぐにグチャグチャな塗りになってしまいます。

「アッ、こりゃだめだ!」と思った時に簡単に元に戻れるように工夫して勉強しました。

●学校方式のように一枚のレイヤーだけを使い、色を何回も塗り重ねたり部分的に消したりしながら塗ろうとする時は、適度に作業が進んだ段階でレイヤーパレットの中にあるコピーアイコン(用紙を2枚重ねたマーク)を使って複写し、以降はコピーしたレイヤーを使ってさらに作業を進めた。(コピー元は保険のため非表示にしてとりあえず保管、保険が不要になったら削除)

●レイヤーを重ねながら色塗りを続けていく時(追加したレイヤーの不透明度もさらに調節できるのが大きなメリット)は、下のレイヤーを意図的に壊さない限り保険がかかっているので追加レイヤーでは安心して無茶な塗り方でもトライできる。

・追加レイヤーを重ねていくとレイヤー管理が面倒になるが、これを嫌う場合はある程度納得がいった段階で下のレイヤーと結合して枚数を減らせばよい。(アイコンは下二本線に矢印マーク)

●目標とした仕上がりイメージを実現するのための塗り方アイデアが複数ある時、試したアイデアごとに結果を保存しておいて(レイヤーを非表示にしておけば邪魔にならないはず)次のアイデアを試すこと。

・自分の場合、最初に試した塗り方が一番良かったと思うけど既に駄目だと思って削除してしまったので、比較できず思い出しだしやり直してみた なんて失敗談もあります。

言わずもがなですが、お絵かき作業中は日々の、というか作業工程の進捗ごとにこまめにバックアップファイルを作っておくことが大切だと痛感しております。慣れるほどにデジタルって便利だなあと思えるようになってきました。

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