お盆、お盆と気ぜわしかったのもつかの間、アッという間に過ぎてしまいました。

この歳になってお盆を楽しみに待っていたわけではありませんが、とにかくお盆を生き抜かないと涼しい秋がやってきませんからねえ。

今日は、お盆のお帰り。なんとか今年の暑さのピークまでは生き抜きましたよ。

ありがたいことでございます。もう少しの間、死んだふりをしていれば、朝晩涼しい風が吹き、日中も過ごしやすくなると自分に言いきかせて頑張っております。

今朝など、起きて寒暖計を見てみたら、すでに29℃オーバー。

朝食を済ませただけの体力消耗で、もうすでに動く気力なし。

カミさんにハッパをかけられて、やむなくお盆の祭壇崩し(盆棚とか精霊棚とかいうのかな?)。崩せば当然物置に片付けねばなりません。この時点で、すでに半袖肌着は汗でビショビショ。

ズボンは? ってか。 んなもの、起きた時からはいていませんよ! ステテコ一丁です。

そしてから、休む間もなく墓地まで出向いて先祖送り(送り盆? 精霊送り?)を済ませてまいりました。

ご心配なく。ちゃんとズボンをはいて外出しましたよ。ただし、上はビショビショ肌着のままでしたけどね。

rousoku

盆棚


これは2020年のお盆、我が家の祭壇に灯ったロウソクの灯です。

来客が帰った後の静寂の中、祭壇の前にあぐらをかき、揺らぎのない灯に見入ると地球46億年の悠久の時の流れを感じます。

時間が止まっているかのような灯なのに、逆にそれによって時間の進みを感じるのです。

この不思議な感じを味わいたくて、毎年ロウソクの灯に見入ってしまいます。

先祖送りについて、子供の頃は、自宅近くにある農道の辻(交差点)付近まで送ったものでした。

辻のちょっと手前の道の脇にサトイモの葉を敷き、祭壇に供えておいたうどんや団子などの供物、ナスやキュウリに足やしっぽを付けて馬や牛に見立てた乗り物 を載せ、線香を焚いて送ったものでした。

お盆のお帰りの日には、辻付近にそのようなイモの葉膳がご近所の家の数だけ並び、にわかに賑やかになるのでした。

しかし、いつの頃からか供え物が腐敗して不衛生であると自粛が始まり、それぞれ墓地まで送るような風習に変わりました。

墓地まで送れば送ったで、今度は野生のイタチ、ハクビシンやカラスが供物を食い散らかしたので、今では食べられるもののお供えは止めましょうということになってしまいました。

時代が変わることにより、ご先祖様のふるさと帰りの道中も、食料なし、乗り物なしの難儀な旅路になってしまいましたね。 お気の毒さまでございます。

って、明日は我が身かあ! こりゃあ、食い溜めして、足腰鍛えて、それからでないと死ねないなあ!

toriyoke

鳥よけ網


先祖送りの帰り道、季節探しをしてきました。

炎天下、体中ビショビショ。肩掛けガンレフ(一眼レフカメラ)も汗の塩漬け。

オッチャンの場合は、やっぱり真夏の撮影はやめたほうがいいなあ と思いました。

農道脇の田んぼには鳥よけのカスミ網が張ってありました。鳥さんの抜け毛(羽)が全然付着していないので、新品の網ですね。

小鳥さんの味方と自負していても、秋口の小鳥さんの振る舞いには怒りを覚えますよ。

道路わきの電線に留まったおびただしい数のスズメ。

人がいなくなると脇の田んぼに舞い降りて一斉に稲穂をつつきます。道路を人や自動車が通れば一旦電線に退却して休憩します。

この波状攻撃が繰り返されるのだから、お百姓さんもたまりませんよね。防衛するために意地にもなるでしょう。

わあ、網に突っ込んでしまったあ、お百姓さんに殺されるうぅ~! と恐怖するスズメがいてもオッチャンは黙認します。この件に関しては、オッチャンはお百姓さんの味方であります!

オマイらは、やりすぎるとスズメ焼きにされるということを体で覚えろ! と言ってやります。

でも、我が故郷のお百姓さんは優しいぞ。命までは取らないから安心しなさい。

狩猟用のカスミ網の網の目は、首が入って抜けずらいぐらいのサイズですが、田んぼに張ってある網の目はスズメの体が抜け落ちる程度の目に編んであります。

ですから、オッチャンは毎年悩むのでございます。

スズメを殺さないのは良いことだと思うのだが、命の助かったスズメが悪賢くなって網をよけながら悪さを続けたらどうなるんだろ・・・

うーん、脳ミソに巣の開いている頭で考えても分かんないんですよねえ。

inaho

稲穂


足元の稲を見てみました。お盆のお帰りに穂が出ています。

拡大して撮ってみると、白く長いノゲが出ています。これって何なの? こういうノゲが出る米の品種なの? それともこれから花が咲くの? 花が終わったの?

百姓家の息子でないオッチャンには分かんなーい!(ぶりっこオッチャン)

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稲株


こちらの田んぼでは、まだ水が張ってあって今年生まれたのであろう小さなトノサマガエルが遊んでいました。

稲の茎もまだ青いです。

おいしいお米が収穫できるには、もう少し日にちが必要なようです。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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