”継続は力なり”、 年を追うごとに力作ぞろいとなってきましたね。今年も里美かかし祭りを見てきました。

開場2日目の見物なので、どの作品も新車のにおい?がします。ちょうど日曜日でもあり、帰る頃には駐車場はほぼ満車の状態となっていました。

かかし祭りというと、”山田の中の一本足のかかし”の童謡から連想するように十字架型の作りを思うでしょうが、ここに展示のかかしたちは、さながら藁細工をベースにした仮そう大会の趣きがあります。

例年、一点、二点、特に目を引く大型作品の展示があり、そして、それはたいてい干支にちなんだ作品なんですが、今年はどんな作品が見られるのでしょうか。来年の干支は酉ですよね、期待に胸を膨らませてやって来たのでした。

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かかし祭り会場

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展示会場はこんな感じです。パッと見、まばらな展示のように見えるでしょうが、一つ、一つ作品を鑑賞していくと、いやいやどうして、けっこうな見ごたえがあるんですよ。

期間中には、秋の味覚祭や音楽祭も催されるようです。

onagadori

尾長鶏

オーッ、これはお見事!! 藁細工の尾長鶏! NHKお昼のニュースで言うことにゃ、高さ5mだそうです。

これは、だれが見ても文句なく一等賞(グランプリ)でしょう! すばらしいです!

体形の写実性、体各部の特徴など、藁だけで違和感なく鶏を表現できるなんて、作者殿に拍手×拍手です。藁そのもの、縄、縄の渦巻き、縄の三つ編み、俵、扇型円座など、藁素材を一次加工して、さらにそれを組み合わせて、様々な質感を表現しています。

多分ここまでの複雑な素材加工・組み合わせ技法は、今年が初めてのお披露目ではないでしょうか。今後がますます楽しみになりました。

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にわとり

酉さん作品の中での2番はこの作品かな。トサカの形状感、ハネ、シッポ(杉の葉?)がとてもニワトリらしく見えるんですよね。卵は外に出ているけど、抱卵している姿がよく描写されていると思います。

でも、タイトルに鶏の文字が入っていなかったら、アヒルと鶏のハーフかもしれないと思うのはご愛敬でしょう。

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<川鵜>
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<ミミズク>

酉ではなく、鳥作品ならこちらの作品が目にとまりました。左の作品は前衛的な作品ですね。つがいの川鵜だそうです。枝が羽なんですね。なるほど!

右はミミズク。 エッ! ミミズクとフクロウって、どう違うの? という話は、今日は置いといて、ミミズクもフクロウも体全体が柔らかい毛(羽毛)で覆われている印象を受けますよね?

その柔らかさがよく表現されていると思うのですが。 好きになった作品の一つです。シュロとススキの穂でしょうか?

里美かかし祭りに関する情報を記載しておきますね。
<場所> 常陸太田市大中町 国道349号わき 「里美ふれあい館 イベント広場」
<開催期間> 10月29日~12月3日

会場は、茨城県水戸市から県北を縦断し宮城県まで通じる国道349号線の福島県境近くにあり、奥久慈の真っただ中です。

袋田の滝、竜神峡大橋、花園渓谷、花貫渓谷と奥久慈の紅葉狩りを楽しむ際には、かかし祭り開催期間中となっております。会場隣りには物産店・お食事処がありますので、お通りの際は休憩がてらの見物もよろしいかとお勧めしておきます。

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