水盛り器の製作も完了したことだし、では悪巧みの内容を白状しましょう。カカサマのお言いつけでテラス下にウッドデッキを作ることになったのです。

ですから、考えてみれば悪巧みではなくて、善巧みだったですね。タイトルをウッドデッキとしなかったのは、普通のお家のウッドデッキとは少し変わっているからなのです。

カカサマの注文は、デッキの下のお掃除を時々したい、エアコンの室外機を移動させるようなことはしたくないが、故障したような時はデッキが修理の邪魔をしないようにしたい、デッキがいらなくなったような時には簡単に取り外したい、ですと。

はい、ヒマを持て余している香風オヂサンは考えましたよ。なーんだ、簡単ジャン。デッキ部全体を一体型に組むのではなくて、持ち運びできる程度に分割し、それを並べればいいじゃん。

おまけに床はコンクリート床だから、束石などは不要で、まさに適当な大きさの縁台を並べたようなデッキになりますね。だからオヂサンの作るデッキは、縁台デッキなのです。

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デッキ設置現場と水盛り器

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<施工現場>

デッキを施工する現場は、こちらです。面積は、1.8m×6mぐらいでしょうか。

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<水盛り器セット>

工事の最初の作業として、デッキ面の高さを設定する必要があります。カカサマの希望により、室内床面より少し下、アルミサッシの1cm下に設定しました。

ここで自作水盛り器が仕事をします。水盛り器は、仮想デッキ面がペットボトルの高さ内に収まるようエアコン室外機の脇にぶら下げました。

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<基準高さ>

ホース端側(物差し部)の水位が、アルミサッシの下端より約1cm下になるように、ホース端を下げて水を捨て、ペットボトルの水位を調節します。

写真では、物差し透明部にある7のメモリの1,2mm下にホース内水面の横筋が見えています。
本工事においては、以降、このレベルが基準高さとなります。

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<基準レベルをマーク>

具体的な基準高さが決まりましたので、物差し部を持って周囲の固定物、今回はテラスの足(アルミ柱)に水平水位を写し、水位レベル同士に水糸を張りました。後は、付近のこの糸の高さを参照しつつ、デッキ床の板を貼っていくことになります。

昨夜、材料入手が完了したことをTELしておいたら、協力を申し出てくれていたNARI仮面殿が、朝早くから道具持参で駆けつけてくれました。

2人作業となれば、役割分担が大事です。作業員A,Bと分担する手もありますが、現場監督と匠とに分担する手もあります。その場合、誰も名誉職である現場監督を希望しますよね。

うーん、困った! 取っ組み合いで決めるか、腕相撲で決めるか、はたまたじゃんけんで決めようか? これは、思案どころだぞ!

縁台デッキの配置と便利な道具

役割分担をどうするかの前に、こんなイメージでデッキを作りたいと概要を説明。フムフムと施主の意向を聞いてくれたNARI仮面殿(以下、敬称略)は、内容を承知するとメジャーを取り出し、材料の寸法採りを始めたではありませんか。

アレ、アレッ? 取っ組み合いの現場監督争奪戦は、どうなったの? 拍子抜けのオヂサン。 NARI仮面は優しいねえ、監督の栄誉をオヂサンに譲ってくれました。ありがとう。

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<分割縁台デッキの配置>

取り外すことのできないテラスの脚を避けて、縁台デッキを動かすためには、ポンチ絵のように縁台を4つに分割しました。

3番の縁台を最初に抜き出すことにより、また3番の縁台を最後に戻すことにより、全ての縁台を撤去、および設置することができます。

さあ、匠のNARI仮面、1.8mおよび3.6m定尺の材料を切れ端が最少となるように材料採りをよろしくお願いしますぞ。

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<入手材料>

荷卸しした材木は、こちら。防蟻剤、防腐剤を含浸させたACQ材という材木をホームセンターで購入しました。

4m長の束柱材と3.6mのツーバイフォー材は、マイカーに積めませんのでトラックを貸し出してくれるお店で購入。トラックを所有していなくても長尺物を運搬できるのは、ありがたいですね。

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<秘密兵器>

NARI仮面の七つ道具。 写真には写っていませんが、コンプレッサーによるエアー駆動のインパクトドライバーも持ってきてくれました。

万能のこぎりとエアーインパクトドライバーは威力を発揮しましたよ。仕事が楽だし、速い。オヂサンが、アーでなし、コーでなしと悩みながら1週間ぐらいかかる仕事を1日で片づけますね、多分。

縁台デッキ製作開始

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<鳥居作り>

まず最初は、一番荷重がかかる部分、束柱と根太と言うんでしょうか床板を貼るための部材を鳥居の形に組みます。
コーススレッド(木ねじ)5本を打ち込んでしっかり固定しました。

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<枠組み>

とりあえず、外側となる大枠を組み上げます。鳥居2つに外側の床板2枚を仮組みし、枠の形を完成させ、高さ調節等を行いながら中に補強部材を入れ、床板を貼り付けていきます。

・・・ 長くなりますので、続きはまた明日。

要領が分かればあとは簡単

どこまで書いたんでしたっけ? そうそう、縁台の外形枠組みを作ったところまででしたね。

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<1台完成>

匠NARI仮面の作業の速いこと、あっという間に1台仕上げてしまいました。細かい記載を省略しましたが、田んぼの田の字の形の交点にちゃんと束柱(束はありませんけど)が入っています。

監督のオヂサンは、偉いから床板貼りのビス打ち作業だけ担当しました。
電気インパクトドライバーに慣れていたので、エアーインパクトドライバーの操作が軽いことにビックリ。

待てよ、こうやって見ると、縁台1台だけでもなんとなく様になっているじゃありませんか?

そうか! 縁台デッキの売り文句の一つに、既存の建築物に釘1本打つことなく無傷のまま設置・撤去できるメリットがありますが、そのほかのメリットとして、並べる縁台の数を調節すれば、デッキ面を好きな広さに調節できるという特徴がありました。

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<あと1台>

縁台3台製作完了しました。残りは手前に入るあと1台のみ。縁台3台は、おのおの独立の縁台を並べたのですが、一体ものとして製作したデッキに比べて、何ら違和感はないでしょ?

柵も付けるのぉ?

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<柵の製作>

そもそも、カカサマがデッカイ縁台が欲しいと言うから始めた工作なのに、ここまでできたら今度は周囲に柵が欲しいと言い出したぞ。

それでは、話が違うべよぉ。 けっこうメンドーくせえんだぞ。
しょーがねえなあ、NARI仮面。 悪いけど付き合ってちょうだい。

NARI仮面に、「きれいな乗用車も、とうとう飯場車となったか」と笑われながらマイカーで材木買いに走りましたよ。

1.8mのツーバイフォー材を調達してきたので、90cm四角の升を作り、中に同じくツーバイフォー材でバツ印に筋交いを組んで柵の出来上がりです。

すみません。明日も仕事なので、もうオネムの時間です。記事の方は、もう1日引っ張ります。

縁台デッキ完成

「縁台デッキ」、オヂサンが考えた造語だとばかり思いましたが、ネット叩いてみたら、すでに一般化しているじゃありませんか。 しかも製品まで売ってるし。

でも、スマートさでは負けるものの、丈夫さではオヂサンスペックの方が多分勝っているな(と言うことにしてチョーダイ)。
作業自体は、匠のおかげで2日で終わったんですけど、記事にまとめるのに時間がかかってしまいました。

はい、そーゆーわけで、やっとお披露目です(塗装は未了)。

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<南西方向から見る>

うーん、いいねえ。

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<南東方向から見る>

こちらも、いいねえ。
(聞こえないふりしているけど、カカサマがさらに1か所柵をつけてくれと言っているんだよね)

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<南から見る>

「WKNちゃーん、見てるぅ? ジージは、今度はステージを作ったよ」
「TVのあまちゃんでは、三陸鉄道でアイドルやっていたから、WKNちゃんとジージはここのステージで、”水郡線アイドルごっこ”して遊ぼーよぉ」

もちろん、WKNちゃんがアイドルで、ジージはオッカケ担当でいいよ (^^ゞ
今度来るときは、ママにマイクを買ってもらって来てね。 待ってるよ~。

製作まとめ

デッキ面積 約1.8m×6m (約3坪)
所要日数 2日

材料

材木(ツーバイフォー ACQ材)等

  • 2×4×1.8m  75本
  • 2×4×3.6m   3本
  • 1×4×1.8m  12本
  • 1×4×3.6m   1本
  • 1×6×1.8m   3本
  • 1×6×3.6m   1本
  • 90mm角柱×4m  4本   小計 56000円

(追加:柵材)

  • 2×4×1.8m  24本   小計 13000円
  • 木ねじ     3箱   小計  1200円

費用

費用          合計 70200円

注) NARI仮面の話だと、材木の値段は変動するとのこと。2×4×1.8m材の場合、J.Y店では550円、J.H店では440円であった。
NARI仮面が、以前にJ.H店をチェックした時は260円であったという。製作時期を急がないなら、6,7割の費用で作れたかもしれない。

塗装

塗装

キシラデコールという塗料の評判が良い。ただし、気温5℃以下の環境では塗料が乾かないので、塗装不可とのこと。先輩方はゴールデンウィーク頃塗っている様子。

謝辞

<NARI仮面殿へ>
大変お世話になりました。
今回設計した我が家のウッドデッキは、分割縁台を集合して一体化的に機能させるというアイデアであり、縁台接続部において段差が生じたり、隙間が開いたりと、多少心配な点があったのですが、匠の持つ優れた技術力を発揮していただいたことにより、想定以上に美しく仕上がりました。
オヂサン一人で格闘したなら、半月ぐらいかかって、手にマメができたとか、腰がイテーとか、カミさん手伝えとか、たくさん・たくさん楽しめたことと思うのですが、あっさり終わってしまって少し残念です(アハハハ、冗談)。まずは、夫婦げんかが起きなかったことに感謝致します。
ありがとうございました <(_ _)>

おまけ

てーへんだあ! 姫社長がやってきたぞおー。お豆と鬼のお面を持って、ジージのお家の厄払いにやってきたぞ。

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<豆まき>

社長、お豆を数えているバヤイじゃないですよ。早く豆まきをやりましょうよ。ジージが鬼のお面をかぶりますから・・・。

社長専用ステージに座り込んだまま、豆いじりを始めてしまいました。だめだ、こりゃ。

あれれっ?
縁台デッキに、柵が追加になっています。今朝作っていたのですが、社長お出ましになんとか設置が間に合いました。

ハァーしんど。しかし、デッキへの昇降台の製作までは、今日は無理でした。
しかし、NARI仮面殿は、良いノコギリを持っているなあ。オヂサンの丸ノコでは切り口の直角を出すのが大変だぞ。

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<洗濯干場>

え゛ーっ! 縁台デッキって、洗濯物の干場なのぉ?
オヂサンは、お茶を飲んだり、そよ風の中で読書をしたりして、くつろぐ場所だと思い頑張って作ったのに・・・

それじゃ、あまりに悲しいでしょ。今日は、WKNちゃんも来たので滑り台まで出ています。

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<丸ノコ定規>

これが、朝一番で作った丸ノコ定規。なるほど、これなら曲がらずまっすぐ切れます。

端材を見つけて3か所木ネジ止めで接着。ネジの突き抜けた部分は、ハンドグラインダーで削りました。とりあえず、70cmの定規。

切断材のケガキ線の上に薄い板の縁を合わせ、厚板との境の段差に丸ノコ台座の左側を沿わせて丸ノコを押せば、きれいに直線に木材を切ることができます。

こりゃ、快適だ!

デッキの塗装

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<縁台デッキの塗装>

縁台デッキを塗装しました。 気の短いオヂサンは暖かくなるまで待てませんでした。でも、根性がないので1回塗りでギブアップ。やはり、1回塗りでは木の素地が透けるので、暖かくなったら重ね塗りすることにしましょ。

塗料は、キシラデコール、色:チークを塗りました。 4リットル缶、ネットで送料込み7.5k円で入手。1回塗りですが、約1リットルぐらい残りました。

写真写りは、ちょっと濃い目に写っています。2度塗ると写っているぐらいの色になると思います。

終わってお散歩に行ったら、寒いせいか、中腰のような姿勢で作業したせいか、途中で右足がツッたようになり、まともに歩けなくなってしまいました。まじめにロードーしたのに、ひでーめにあったぞ (>_<)

快適空間?

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<春風の中で>

会社から持ち帰った長年のゴミ資料、そして、名前どおりのガラクタ品。整理作業の現場はこちらです。言わずと知れた”縁台デッキ”。 春風に吹かれながらで、気持ちいいなあ。室内で作業すれば埃が舞うし、物置で作業すれば薄暗いし、ここはいいぞ。

ご訪問のお客様の中には、ウッドデッキに興味をお持ちのお客様がいらっしゃるようですが、我が家のプアーな、もとい、リーズナブルなデッキでもご利益満点ですぞ。
ムフフフ (^^

ねえ、作っちゃいましょうよ (と、けしかけておく :最近、性格が悪くなったかな?)

塗装は二度塗り

今日は、朝からロードーびより。気にはなっていたのですが、一日延ばしにサボっていたペンキ塗りをぶちかましました。はい、縁台デッキ(ウッドデッキ)の2度目の塗装です。

やっとこれでペンキ塗りが終わり、力作ホームメイドデッキの完成ですぞ。ペンキは、残っていたペンキで足りました。まだ牛乳瓶1本分ぐらい残っています。

約6畳ぐらいの広さに、バッテン印筋交い入り1m四角の飾り手すり8個付きデッキ、および、幅1.8mぐらいのステップ、さらに、1/3畳ほどの踏み台2つを二度塗りして4リットル缶入り塗料キシラデコール1缶で足りました

さすがに二度塗りすれば下地が透けなくなりますので、塗料本来の色がきれいに出ますね。

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<塗装完了>

これが二度塗りを終えたデッキです。前に比べて、渋みが増したと思うのですが、いかがでしょう。まあ、自己満足の世界ですから、そういうことにしておいて下さい。

自作・DIYは、得られる満足感が大きい反面、思わぬケガや失敗のリスクもともないます。それを理解の上、自己責任で!

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