巷のあちら、こちらから、ペッタン、ペッタンとお餅を搗く音がきこえます・・・

あれから、ン十年! そういう年末の行事がなかなか見られなくなりました。

さあ、お正月だ とウキウキした昔が懐かしいです。今では、お正月にお餅を召し上がらないご家庭もあるとか。

さびしい限りです。

我が家では、恒例となった三家合同での親族餅つき大会を、昨日カミさんの実家で行ってきました。今年のお餅もおいしく搗き上がりましたよ。

私のブログアップのペースでは、この記事が今年の最後の記事となるでしょうか。

ここ数年お世話になっている”藁講座”の2019年成果発表会の報告で締めたいと思います。

kazari

正月飾り


今年も頑張りましたよ。11月から年末まで総勢5名で大奮闘!

作ったゴボウ締め100と数十本! 玄関飾りも100数十個! 180メートルにも及ぶ神社用のしめ縄1本、10メートル弱のしめ縄数本、輪飾り数十個、二股数個。

出来上がった作品をこのように会場に並べてみると、力作ぞろい、なんとも見事な光景ですねえ。

この華やかさが製作中の苦労を吹き飛ばしてくれます。

これだけたくさん並んだ作品ですが、発表会初日にほどんどの作品が地元の方々に引き取っていただけました。

製作者としましてはうれしい限りです。地元の方々、どうもありがとうございました!

kadomatu

門松


成果発表会来場の皆様にご覧いただこうとの目論見で、前日までに門松を入り口に飾ります。

口座の先輩方は器用な方ばかりですので、力を合わせて1,2時間ほどで、このような立派な門松を作ってしまいます。

飾り物には、松・ナンテン・笹の3種を使っていますが、出来上がると豪華な門松に変身です。

竹3本は、親・子を表し、切り口に節を入れるのは笑い顔を表現しているのだそうです。

写真ではよく見えませんが、竹を縛っている縄は下から7巻、5巻、3巻と3段に縛ってあり、それぞれの結び目には、花びら5枚、3枚、そして蕾を表す縄で作った飾りが付けられて、七五三の縁起巻きとなっている と解説を受けました。

門松の製作現場は、今年で3回見学させていただいたことになりますが、まだまだ自分にも作らせて下さいと申し出るレベルには達していません。

門松作りの技を盗ませていただくことに専念しています。

itirin

雪囲い風一輪差し


こちらは、私自身の”ワラ細工修行”の話。今季初めての作品です。

知る人ぞ知る香風作”雪囲い風ワラ製一輪差し”であります。

早々にワラ置き場まで作って新ワラの入手を待っていたものの、何やかやと雑事に追われ、今だに修行に集中できずにおります。困ったものでございまする。

雑事を縫って、やっと作った一作目。

しばらくブランクがあったわりには、かなり満足のいく出来ばえだと思います。

吹雪に耐え抜き晴れた陽だまりの中で、護るべき勤めを果たしたという満足感を持って凛と立つ雪囲い。そういう姿を表現できたと思います。

雪囲いの中から、遠慮がちに顔を出すピンクの花、赤い花、暖かさとやさしさを感じます(赤面するほどの手前ミソ! すみません)。

一作目の成果、ブランク期間は単なるブランクではなく、理解を深めるための熟成期間でありました。

雪囲い天辺の飾り編み。やり方の手順は情報としては分かったつもりでいたのですが、カラ呑み込みとでもいうか、上っ面の理解にとどまっていました。

それが、ブランク期間の内に潜在意識の中で昇華し、正に腑に落ちたとでもいうか 自分の技として身に付きました。

もちろん、会得した技を完璧に発揮するには今後の反復訓練が必要なのは言うまでもありませんが・・・

極意は、”小分け穂先①は②をくるみ、小分け②は①と③をくるみ、小分け③は②と④をくるみ、小分け④は・・・”でござりまする。分かる人にしか分からなくてごめんなさい。

今シーズンの始まりにあって、幸先の良い成長を感じ、非常にうれしく思っているジサマなのでありました。

今シーズンの目標、先輩方のように”シャリシャリと小気味よい音をたて、同一ピッチの撚り目で、一気に稲藁1本分の長さの縄を綯えるようになること!!”

つつましやかな目標に思えますが、やってみるとこれが結構難しいのですよ。

私の今のレパートリーは、ゴボウ締め・玄関飾り・輪飾り・雪囲い風一輪差し・鍋敷き・円座・猫ちぐら・縁起物の鶴・縁起物の亀 などです。

前のシーズンで、これらの作り方の手順はだいたい覚えましたので、今シーズンは数を作って自分流の製作法を確立したいなと思っています。今期も頑張ります!

御代が改まるなどいろいろありました2019年も残りわずかとなりました。

ホームページ「香風の手作り千両」の2019年記事も本ブログの更新が筆納めになると思います。

リピーターとなって下さった閲覧者の皆様、あまたあるWebページの中から拙ページを見つけお立ちより下さった皆様、本年は(も)大変お世話になりました。

ワードプレスが計測している訪問者様のカウント数から、特に年の後半になって前にも増して皆様から御贔屓いただいているのが分かります。

オーナーとしても大変うれしく、ここに記して厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

来る2020年も、ますます精進するつもりでございますれば、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいますように。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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