本日の内容は、タイトル通り、いくらかでも肉体労働の苦役が楽になるように目論んだものであります。
ジサマの必死の抵抗でもあります。
こちらの地方でも、いよいよ梅雨明けが近づいて参りました。
ジサマの生存証明、この仕事をするだけのために自分は生かされているのではないか と近年悟りつつある、炎天下の野良作業が待っております。
草刈りの振動にビックリして地面から飛び出してきたミミズも、ものの数分で干からびるという恐怖の炎天下ですよ。丁寧な仕事を少しでも楽に、早く終わらせたいです。
切実な願望のもと、そのためならばとささやかなお小遣いを投資しました。
刈り払い機を使った草刈り作業2題です。
今でも2、30年前に購入した年代物の刈り払い機(日立 電子点火 CG33EC型:いやだと言うほど重たい)を使って行っている作業に、庭の芝刈りと雑地のキワ(際)刈りがあります。
我が家の場合、他のお宅のように専用の芝刈り機など買ってもらえないので、昔から草刈り用の刈り払い機で代用していました。
この作業の問題点は、芝の刈り高さを揃えるために、地面と刈り刃(チップソー)を水平に保ち、一振りごとの高さに段差が生じないよう慎重に刈り刃を振る必要があります。
頑張っても、時間が経つにつれ、腰が痛くなります。左右の腕が上下にふらつき刈り刃が傾いて地面削りを始めます。結局イメージとは異なる仕上がりになるのが常でした。
ネットを見ていたら、皆さん刈り刃の下に安定板(ジズライザーという商品がポピュラーのようです)を入れ、刈り刃が地面の上を擦るようにして作業しています。
なるほど、これ良さそうですね。
早速ホームセンターで標準品(バリエーションが何種類かあります)を購入し、マイチップソーの下面にも取付てみました。写真上の赤い物体がジズライザーです。
使用感は、かなり体が楽になりました。芝高さを揃えようと刈り刃を少し浮かせ気味に入れていた力を抜くことができ、腰を延ばして休む回数が激減しました。
ネットでは、芝刈りに使った動画が見られなかったので、刈り終わった後の仕上がりに興味があったのですが、写真下に示す通り、今までに比べても見た目が良くなりました。
お次、雑地草刈り作業におけるキワ刈りです(いままでよせ刈りと言っていた領域です)。
雑地のメインの領域は自走式のハンマーナイフモア機で刈っているのですが、周囲2箇所ばかり、計100mぐらいの区間がコンクリートやブロック塀の境界となっていて、キワまでハンマーナイフモア機で刈り込むことができません。
そのため、残ったキワの領域を刈り払い機で作業することになるのですが、きれいに仕上げようとするとチップソーの刃先が小石や鉄に当たって、小石を飛ばしたり、場合によってはチップが欠けて飛んだりして、極めて危ない作業なのです。
危険防止のため、ナイロンコード式刈り刃を使った時期もあったのですが、チップソーとの刈り刃の付け替えが面倒で、ここ10年以上はチップソーだけで作業していました。
これもネットから教わったのですが、チップソーの先端に結束バンドを結び付けただけの”ナイロンコードもどき刈り刃”でも代用できるのですね。
これって、キワ刈りしたい時だけポケットから結束バンドを取り出して取り付けるだけでいいから、すごく便利なんじゃありません??
でも、別の動画を見てみたら・・・ 耐久性が・・・
さらに動画サーフィンをしていたら、先生を見つけることができました。チップソーにナイロンコードを取り付ける方法をいろいろ(10通りぐらい)考えて紹介されています。
いずれも素晴らしいアイデアであり、その中でも廃棄ツメ、トグラーを使ったアイデアが自分の感性に共鳴したので、実際に作って使ってみました。
公開されているユーチューブ動画の一例をご紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。
タイトル: ”DIY第6弾 廃棄ツメでナイロンコード用ガードを作ってみた。草刈機”
Author: どうぐるま コスパch 様
(どうぐるま コスパch様、アイデアご提供ありがとうございました)
結局、試行結果や上記のご紹介アイデア・情報を検討し、安価・入手容易な材料という点をも加味して、下記の”チップ・コード両用刈り刃”にカスタム化しました。
写真上が、刈り払い機にセットした”チップ・コード両用刈り刃”で、橙色の部分がナイロンコードです。太さ 2.4mm、チップソー先端からの長さ約9cmとなっています。
ナイロンコードの片側は抜け落ち防止のため”ひとえ結び”して、後述の圧着端子の穴に差してあります。
ナイロンコードは、圧着端子の穴に対してユルユルな寸法ですが、チップソーが回れば遠心力により外側に飛び出ようとするため、刃の内側に抜けることはありません。
回転しているチップソーを草に近づけていくと、金属のチップ先端が草に触る前に遠心力で膨らんだナイロンコードの先端が草に触り、高速回転で草を叩き切るというわけです。
写真下は、ナイロンコードをチップソーに固定するための構造を示したもの。
チップソー下面からM8mm、長さ20mmのボルトを差し、チップソーの上面に出たボルトにはM10mmのナットを通し、さらに端子穴径8.4mmの圧着端子を通し、M8mmのナットで緩まないよう固く締めてあります。
ここで、M10のナットは、スペーサーの役割を果たすためであり、チップ先端の周回高度とコード先端の周回高度に差をつけ、ナイロンコードが揺れてもチップがコードを切断することが無いよう配慮したものです。
また、ユルユルの圧着端子の穴の中でナイロンコードが暴れないよう万力で締めて、穴を長穴にしました。万力が無ければ、トンカチで少し叩けば潰れます(コードを抜き差ししなければならないので、つぶし過ぎに注意!)
写真上、ナイロンコード(圧着端子)はチップソーの中心線から少し傾けた方が具合がいいようです。
実際の草刈り作業時の瞬間、瞬間を見てみると、コードは回転方向の後ろに曲げられたり、前に曲げられたり、何回も揺さぶられるようです。すると、圧着端子接触先端など固いところで傷つけられて、そこで切れてしまうことがあります。
写真下は、今回のキーパーツ、圧着端子です。行きつけのホームセンターでは一番大きい端子でした。
さて、試運転の結果によれば(本番は一週間後ぐらいかな)、
●50mぐらいの区間、実際にキワ刈りしてみて、一度もナイロンコードの断線無し。長さはほぼ9cmのままで、先端側4、5cmぐらいが先細りに細く消耗した感じ。
ただし、ナイロン先端がわずかにコンクリート壁に擦るぐらいにまでしか近づけないよう気を付けて作業した(コードを無用に擦り減らさないよう)。
●金属部品に緩みは全く生じなかった。アルミ製の圧着端子にも変形無し。
(動画の先生は、緩み防止ナットを使っていたので、多少の心配はあったが、我が家の使用の場合は一般的なナットで緩まなかった: でも、緩み防止ナットを使った方が安全です)
今後横着するため、芝刈り時は、ナイロンコードだけを抜いて(金具は付けたまま)作業する予定です。
注)ナイロンコードで刈る場合は、刈り払い機への負担が大きいので、25cc以下の刈り払い機では使わない方がよいとのことでした。
注)回転体の取り扱いは、非常に危険です! ネジの緩みや部品の亀裂など、細心の注意を払って頻繁にチェックして下さい。実際の取り扱いは自己責任でお願いします。
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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