ちぐら編みも回を重ね、いよいよ最終回を迎えました。もう一頑張り、張り切って参りましょう。
前回 ”猫ちぐらを作ろう(7):入り口胴編み 編” では、ドーム形の天井編みを始めるところまで進みました。
天井編みでは、今まで通り巻き上げ編みを続けるものの、胴の直径が小さくなるように芯ワラを内側に寄せながら編むのでしたね。思い出して下さい。
では、さらに作業を進めます。
(51) 胴の直径が小さくなるにつれ編み幅も小さくなるので、ところどころ”目減らし”編みを入れ、編み目幅を調整しつつ編み進める。
底編みの時の”増し目”の形状に対し、それを逆にした”三角形の頂点”の形に編む。写真51に目減らし時の編み目形状を示す。
(52) 写真52は、天井を半分ぐらい編んだ写真。目減らし編みの部分を赤塗りで示す。
(53) 写真53。天井編みも中心の穴の直径が4~5cmぐらいになると、さすがに巻き上げ編みでは作業がしずらくなる。ここから先は畳針もしくは手芸針を使い、糸は麻ヒモで芯ワラをからげるようにして編み進める。
(54) 写真54。要領は、麻ヒモの端を芯ワラにくくり付け、針を芯ワラに刺し込み、ちぐらの中を通して表側に抜くというような格好でからげていく。
ここで注意すること。この段階ではからげた麻ヒモが表から見えているが、最後には写真58に示すようにワラで化粧して隠される。
つまり、麻ヒモで自由にからげられる領域は、写真53に赤点線で示した内側で処理しなければならないということを承知しておくこと。
(55) 麻ヒモによるからげ編みは、途中ワラ芯の分量を調整(削ぎ落す)しながら、人差し指が差込めるほどの直径になるまで続ける(写真55)。この穴は、最後のワラ化粧をするために使う穴であり、化粧編みが終わった時にちょうどふさがるぐらいの大きさが良い。
(56) では、いよいよ最後のワラ化粧。要領は麻ヒモのからげ編みと同要領。麻ひもがワラ(1、2本)に変わり、針が自作の刺し針に変わる点が異なるだけである。
ワラ先端の留め方は、写真56、ワラ壁に刺して戻って来たワラで圧迫して留める(圧迫した先が長いのは説明のため)。
(57) 写真57。ワラを刺す位置は、写真53の赤線部、芯ワラと芯ワラの間。使った刺し針は”道具 編”を参照。写真は、ワラを外側から内側へ通そうとしている写真である。
ワラ端(根元側)の留め方は、芯ワラ間に刺して内側のワラ壁から1cmぐらい出たところで切ればよい(ワラ壁に圧迫されているため抜けない)。
(58) 写真58。穴を中心に放射状に一周、化粧編みを終えれば猫ちぐらが完成となる。
編み上げたままでは、ワラのほつれというか、ケバというか、細かい繊維が産毛のようにたくさん出ていると思うので、あとはていねいにハサミで切り、できるだけツルツル表面に仕上げましょう。
8回にわたる”猫ちぐら編み”記事を通してご覧いただき、誠にありがとうございました。
マイ備忘録としても纏めておきたかったので、これでやっと願いが叶いました。
<完成猫ちぐら: サイズ小 小型猫・子猫 用>
●材料: 稲わら
●全体寸法: 外径 約38cm(内径 約33cm)、高さ 約33cm
●入り口寸法: 幅 約14cm、高さ 約11cm
●重量: 約 3.3kg
<初回は、”猫ちぐらを作ろう(1):導入編”です。戻る場合はクリックしてください>
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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