台風の雨・風が当地をかすめて通り、そしてまた朝晩涼しく(寒く)、日中は暑い太陽が戻ってきました。
Tシャツでは寒くて上着を羽織ってみたり、夜は寝苦しくてエアコンをつけたりして、体調がおかしくなってしまいます。
時折気になって、それとなく眺めていたワタの木。
やっと、その一生を見切ったぞ。・・・と思います。
6月下旬に小さな苗を買って来て、3か月とちょい。ついに実を付けた姿を見せてくれましたよ。
背丈も大きくなりました。菊鉢に植えてからはグングン伸び盛り、ついにはベランダの屋根まで届きました。
カミさんが立てた支柱では納まりきれずさらに伸び、自立はしているものの安定が悪いため、ベランダの柱に縛り付けています。
ワタの木のあちこちにホオズキの実のようなものがぶら下がっていると思いますが、それがワタの実です。
ワタの実が熟れてくると、ホオズキ状の袋が割れて、まさに真の綿が顔を出しました。
(真綿と言っているのは、絹の一種なので区別して言葉遣いする必要がありますね)
遠い昔に綿花畑を見た風景は、この綿の木が密集して植えられた風景だったようです。脳裏に残っていたセピア色の風景が、総天然色に変わった気がします(笑)
それにしても、たった1本の綿の木にこんなにたくさんの実が付くようなので、採れる綿の量はどのぐらいになるのでしょうねえ。
フワッとした塊で、ソフトボールぐらいの大きさになるのでしょうか? 楽しみです。
写真上は、ホオズキ状の袋のから取り出した綿の実。写真の場合、一塊りの綿の中に6粒の固い種が入っています。
その種は、表面がツルツルの黒い粒ではなく、綿毛の1本、1本が種の表面から生えているというような格好をしています。
種だけを綿の塊の中から取り出そうとしても、写真左下の粒程度にしか分けることが出来ません。
あまたある植物の中で、自分の出番がくるまで綿の布団にくるまれて寝ていられるなんて、なんて過保護な品種でしょうか。果報者だと思いますよ。
ところで、前の写真に戻って、口の開いたホオズキ状の袋を角度を変えてよく見ると、4つに割れて綿の塊が詰まっています。
つまり、6粒の種が入った一塊の綿は、袋の中に4つ入った内の一房の綿であったということですね。
写真下は、綿の塊からどうやって糸を作るのだろうとネットに教わった結果。
原始的な方法はいたって簡単。綿の端を少しつまんで引き出す。
引き出しながら端を撚りつづける。大事なのは決して端を離さず、そして撚りつづけることだそうです。
自分でもやってみたのですが、”歳をとりすぎて指先に油分がない! 一生懸命指先を擦り合わせても撚りがかからねえぇ!!” ダメだ、こりゃ。
でも、綿の端を離さずに、撚りをかければ、糸らしきものができることは分かりました。
今日もまた、少し賢くなりました。
おまけ。
白い花びらの中に、赤の混じったグラジオラス。
我が家に初めてお目見えしたグラジオラスです。きれいです、好みです。
悲しいことに、台風の風に倒されて足元に咲いている花の上におねんねしてしまいました。
せめて縦構図にして、雰囲気を出してやりました。
来年またきれいな花を見せてちょうだいね。
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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