いや、いや、決して甘くはないですよ。そうではなくて、濃縮されたような酸っぱさです。
苦く感じるかなと心配してましたけど、エグミはほとんど感じません。しかし、柚子の香りは強く感じます。
自作柚子搾り器の性能には、大満足です。
ネットの製作前情報収集では、果汁(袋の中の汁)だけでは香りが弱い。かといって皮を搾りすぎると香りは強くなるものの、苦み成分も強まる とか書いてあって、柚子玉を厚み1cmぐらいまでの圧縮にとどめるのが良いと教わりました。
そのように搾った結果が、上記したとおりの感想です。
ことの発端は、今年も「しめ縄作り講習会」に参加したところ、先輩からレジ袋一杯のもぎたて柚子を頂戴したことから始まります。
我が家では、もっぱら漬物の香りを出すために使いますが、別の先輩が柚子ジュースを搾って料理に使うとうまいんだよなあ、焼き魚に掛けてよし、鍋物のポン酢代わりによし、漬物に掛けてもよし、などと話しだすものですから、自分も食べてみたくなったのです。
なんでもその先輩のお宅では、手動の搾り器を使っているようです(レモンなどを半分に切り、ペンチのように手で握って搾るタイプのジューサーかな と想像しました)。
大量の柚子をいただいたこともあり、安価で同様のジューサーが買えるなら我が家にも一丁欲しいとホームセンターを覗いてみたら・・・
ヒエーッ、売ってはいたけど、なんと4.4k円だとぉ!! とんでもねえ数字を見てしまいました。
だめだ、こりゃ。やはり自作しかないようですね。ジュースに接する部分だけ高価なヒノキ材(抗菌作用があるそうです)を使うことにして、2mの板材と、ステンレス製のL金具とビスを買って帰りました。
材料代1.2k円也、あと少し必要な材料は手持ちの半端材料で足りるでしょう。
完成した「香風流 自作柚子搾り器」は上の写真のとおりです。見てくれは悪いですが、実用性はバッチグーですよ。
ちなみに、写真手前、柚子玉の水切りに使っているザルは、これまたお手製の「笹ザル」で、今年の1月に作った「帯なし笹ザル」(カテゴリ:実用工作を参照ください)ですね。
せっかく作った「柚子搾り器」であり、また多少自分なりの工夫をしながら完成させたので、ぜひ製作記事にまとめておきたいのですが、今その時間が割けないのが残念です。
(製作記事も公開しました。どうぞご覧ください。)
柚子搾りの作業自体はいたって簡単。むしろ準備と後片付けが面倒です。
まず、口に入るものを扱うので、柚子搾り器と柚子玉はよく水洗いします。あたりまえですね。
柚子の水切りもよく行います。でないとジュースが水分で薄まってしまいますから。
搾り器の樋の先には、ジュースを溜めるため中にステンレスメッシュの丸網を入れたボールを置きました。丸網ではこぼれて落ちてくる柚子の種を受けます。
搾り器の上板を持ち上げ、中の刃に柚子玉を刺します。
上板を押し下げ、中の柚子玉をゆっくりつぶします。つぶした状態で5~6秒押し下げたままにしました(その方がよく搾れるような気がして・・・)。
搾り終えた柚子は取り出してバケツに入れ、また新しい柚子玉を搾ります。
樋の中に柚子の種が溜まってきたら、樋の後ろ側(傾斜の高い方)から掻き出してバケツに捨てます。
あとは、この作業を繰り返すことになります。
写真は、搾った柚子玉を取り出すために上板を持ち上げた状態。
L金具の片方の端をハンドグラインダーで擦り、刃物状にした部分で柚子玉は真っ二つに切断されています。この状態でつぶされるわけですから、よく搾れるわけですよね。
搾り汁はきれいな黄色です。レジ袋一杯の柚子でご覧のとおり、0.6~0.7リットルの柚子ジュースが採れました。
柚子ジュースを放置すると上部に分離液の層ができますが、これは、皮などに含まれていた油分かなと思います。
搾り終えた時に変な異物が混入してないことは確かめているので、瓶からジュースを出す時には瓶をよく振り、再び混ぜてから注ぎだすようにしています。
食卓にこの柚子ジュースの小瓶が置かれるようにようになってまだ何日も経っていませんが、野菜サラダ、トンカツの味が少し変わった気がします。
劇的に味が変わったのは、柚子ジュース入りのお湯割りチューハイ。
今までのなんとなくピリッと舌にくる、味なし液体アルコールを飲んでいるような甲類焼酎が、まろやかなジュース味に変わりました。
これはうまい!! 日本酒でたとえるなら、二級酒がにごり酒に変わったような感じです。
こりゃ、よほど自重しないと飲みすぎてしまうわあ!
こまったなあ(ニコニコ)!
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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