我が家にはキンカンの木もあったんだなあ って、ずいぶん影の薄い存在だったんですね。
梅雨時に作業する庭木の刈り込みの時期と、わずかに実が黄色みを帯びた今頃の時期に気づいてはいたものの、とんとその存在が目立たないでいました。
先日、今までの年になく黄色く色づいた実を見つけたので、頬張ってみたところオオッ! まさしくキンカンの味がするじゃありませんか。
これは驚き、さっそくカミさんに御注進です。
カミさんも味を確認して、良さげな実を小ザルに一杯収穫してきました。
何を作ってくれるのかな と楽しみにしていたら、甘く煮詰めてくれましたよ。
キンカンの強い香りと味がして、これは美味でございまする。
カミさんにいつ植えたのか聞いてみたところ、かれこれ20年ぐらいになるそうです。
随分前から実は付けていたのですが、実が黄ばみ始める頃に霜が降り、そのままシモゲてしまっていたものですから、当地では実を食べるには無理なんだなと思っていました。
シモゲる前に、無理してかじってみてもキンカンの味はするのですが、苦味が強くておいしくいただくというような状態ではなかったですね。
今年は、師走に入っても強い霜が降りずにいたので、十分に熟すことができたということなのでしょう。
とにかく、植えてほぼ20年後に初収穫です。キンカンも我が家の一員(木)として面目躍如となりました。
ただ、このキンカンも安穏と生きているわけではありませんよ。
路地植えミカン類の北限は、この地域あたりではないでしょうか。
冬の気温は茨城県で一番寒いと言われる大子町と一、二を争います。
そのため、暖かい土地で育ってきたキンカンの木にとっては、せっかく夏の間に伸ばした新枝が冬の寒さでほとんど枯れてしまいます。
ですから、梅雨時の刈り込み作業は、実は冬の枯れ枝を刈り取ってやる作業と言っても言い過ぎではありません。
写真の木は、私の首ぐらいまでの高さしかありませんが、これで20年経っているのです。
春先の先端枯れ枝だらけの姿を見ると、痛々しく感じたりもしますよ。
今朝、正に冬らしい強い霜が降りました。屋外の水道が完全に凍結しました。
この寒さになれば、キンカンの実はシモゲるのを待つだけになります。
せっかく黄色くなるまで頑張ってくれたキンカンの実を、少しでも多く食べてやらねば申し訳ありません。
カミさんが最後の収穫をしてくれました。
まだ木には相当数の青いキンカンが生っていますが、例年通りそれはそのまま自然に返してあげましょう。
さて、本格的に冬将軍襲来です。今まで冬支度を一日延ばしにサボっていたジサマは、にわかに忙しくなってきました。
カミさんのキンカン収穫を横目に、とりあえず緊急性の高い作業から片付けなければなりません。
今日は、井戸ポンプ囲い、貯湯槽囲い、剪定した枝葉の処分を終えました。
写真は、貯湯槽の冬支度。貯湯槽の下部に農業用廃ビニールを巻いて腹巻代わりにしています。
スマートな貯湯槽をなんと不細工な格好にするのかと笑われそうですが、随分前の設置初めての冬、気温マイナス11℃の予想が出た朝、水が出なくなるのではなく、お湯が出ないという症状が起きました(既にブログに書いたかな?)。
メーカーや施工業者に相談してみたもののラチがあかないので、一番寒そうな貯湯槽の脚部への寒風吹き込みを遮るべく、微小隙間を塞いでみたところ、以降凍結が解消しました。
一冬に二、三度しかない極低温日をもって、やる気のないメーカーや施工業者に再現実験して証明するのも手間なので、自分でやる不格好対策で矛先を納めました。
とかなんとか言っておりますが、師走なので忙しいのは承知するものの、憂鬱なのは剪定した大量の枝葉の処分作業なのです。
業者さんの残してくれた6山の枝葉、まだ2山残っています。そのうちの1山がでっかいんですわ。
この作業が終わらないうちは、私めに平和は訪れないんでしょうねえ。トホホ。
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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