この一週間、目ん玉血走らせてワラ細工の「ツルさん」作りに励みましたよ。

我が家の狭い6畳居間の一角が、にわかにワラ工房と化したことからワラ埃が目立ち始め、カミさんからヒンシュクをかう始末です。

だって、屋外は西風ビュービュー、やっと風邪が治った身としては再度風邪は引きたくないですもんねえ。

おまけに、今風邪を引くとそれは間違いなく巷で噂になっているインフルエンザでしょうから。

ねえ、カミさん、寒い間だけでも家の中で勉強させてくださいな。

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ツルさん改良版


福の神様が宿るというツルさんが、あまりに痩せたお姿ではお粗末過ぎるということで、福の神様にはお宿替えをお願いすることにしました。

今度のツルさんはいかがでしょうか。「ツルの恩返し」にやってきたツウさんがまだふくよかな頃の姿をイメージして作ったつもりです。

前回ご披露した処女作の経験を元にいろいろ工夫し、試行しました。

頭から胴にかけて首を徐々に太くし、翼の羽の数、そして尾羽の数も増やしました。

羽の形が崩れにくくなるよう糸編みも増やしました。

それから、ツル本体だけではなんとなく弱々しい印象があったので、本体のサポートを兼ね、安定感を出すための日輪をイメージした締め輪を追加しました。

自己評価として、この程度の仕上がりとなれば、まあなんとか合格点かなと思います(またウヌボレてしまいました、すみません)。

写真では分からないと思いますが、大きさは翼の横幅で30cm弱あります。

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円座手習い版


この一週間、ツルさん作りにだけ没頭したわけではありませんよ。

自分の父も母も作ったであろう生活用品としてのわら細工(今では民芸品と呼ぶのでしょうか)を作ってみたいのです。

遠い昔の記憶をたどれば、少なくても父は俵を編んでいたり、母は竹の葉草履を編んでいたりした姿を見た記憶があります。

ノスタルジアと言うのでしょうか、寒風の中、モクモクと手仕事していた父母の思いを追体験してみたいお年頃?になってしまいました。

ツルさん作りの改良策を思案する頭休めとして、断続的に円座(藁座布団)編みにも挑戦していました。

円座編みについては教科書を入手していたので、その記述どおりになぞって作ってみたのですが、いやこれがなかなかの曲者、思い通りに作ることはできませんでした。

記載内容は、熟読すれば理解できるのですけど、記載通りの編み方をするのに自分の手先が記載要領どおりに動かないのです。

これは、自分流の作り方にアレンジするには相当の工夫が必要だなと感じました。

写真は、途中で投げ出すのも大人げないと思い、出来ない所は適当にごまかしながら恰好を付けたものですが、全然教科書の教えのような作品にはなっていません。

(とは言いながら、座り心地は抜群ですよお! おっと、これは手前みそかな)

教科書には所要時間として4時間と書いてありましたけど、直径40数cmの写真の円座を作るのには3倍ぐらいの時間がかかるのでは? という体感でした。

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便利な小道具


今回の作品を作るのに使った小道具。

市販の商品にどのようなものがあるか詳しくない我が身としては、あると便利だなと思う道具は自分で作ります。

下から竹の針。

藁の壁に藁を通す時に使います。俗に「通し針」とか「藁通し」と呼ばれている道具ですね。

これについては、ネット記事でどのように作ればよいか教えてくれている先輩がいたので、その通りに作りました。

記事には、長さ20cm、幅7mm、厚み2.5mm、針のお尻側2.5mmの厚みを二つに裂く と書いてありました。

写真の竹は、お散歩コースの竹林から1節頂いてきてほぼ寸法通りに削り出したもの。

お尻から7cmぐらいにある針金縛りの跡は、2つに裂いた裂け目がさらに進展しないよう竹の厚み全体を縛ったもので、私のアイデアです。

使い方としては、例えば円座を編む時に表から裏に藁を1,2本通しながら編んでいくのですが、藁を通す場所に竹針を刺して、尻部の裂け目に藁の端を挟み、藁の端が抜けないように尻部の竹を指で強く圧迫しながら竹針を貫通させる というような使い方をします。

ですから、尻部の裂いた2枚の竹板は少し(2,3mm)長さを変えておいた方がいいですね。段差があった方が、隙間を広げる際に作業しやすいです。

竹針の上にあるのは、すくい針と縫い針(針金をねじったもの)です。

すくい針は、ツル羽の止め糸(二重糸)を2本そろえて裏から表へすくい上げるのに使い、縫い針の方は一重糸の方を編んでいくのに使いました。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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