指先が引きつりながらも、やっと編み上げた2作目猫ちぐら。
1作目よりは少し上手に作り上げることができました。
我ながらよくぞ難行を耐え抜き、最後まで頑張ったなあと自分をほめながら、毎日ニヤニヤ完成したちぐらを眺めておったとな。
そんなある日、たまたま1作目のちぐらを見たことがある知り合いのお姉さんがやってきて、2作目ができたことを知り、1作目の多少不細工なちぐらでいいから娘がクーちゃんのお家として所望している旨の伝言をのたまわったとな。
ジサマは、飼い主である娘さんが生まれた時からの知り合いなので彼女をよく知っていますし、クーちゃんも飼い主さん宅を訪問した際に見かけています。
クーちゃんは、1~2歳の若い雄猫で、去勢済み。体色は全身黒色の毛並みの良い猫ちゃんです。
ただし、去勢済みとは言え、若いからやんちゃ盛り、元気一杯です。
ちぐらを届けに訪ねた日も、勝手に外へ遊びに行かないよう閉じ込められた部屋の中で、どこかの出入り口に脱走用の隙間がないかジタバタ・ドタバタ探しまわっていました。
そんな親しい知り合いの家で、少しは満足できる出来に仕上がった力作の、大事な2作目ちぐらを使ってもらえるなら、製作者としてはうれしい限りじゃありませんか。
実は、1作目も2作目も自分としてはフィールドテストの意味を込めて手放しています。
我が家の飼い猫で試用することができれば、猫がちぐらでどのように生活するか分かるのですが、家の猫は他界してしまったので、それがかなわないのです。
ですから、猫のちぐら生活を観察し、作った作品のどこを改良すればさらによくなるか、遠慮なく聞くことができる飼い主さん宅で使ってもらえるということは大変ありがたいのです。
ちぐらを届けに行って小一時間、クーちゃんを閉じ込めた部屋に上がりこんで、その反応を観察させていただきました。
ムムッ、手ごわい! なかなかちぐらに入ってくれません。
ジタバタ・ドタバタ、クーちゃんは脱走することに余念がないようです。
疲れるとサッシ窓のあたりで小休止。
黒猫を撮るのってけっこう難しいですね。いや、撮るのが難しいのではなく、現像が難しいのかな。
PC現像に任せたままだと、全体が一様に黒っぽくなって、肉眼で感じる表面の白黒階調が表現されません。
つまらない写真になるので、ひさびさにオーバーに加工してしまいました。
黒い中でも、各部の輪郭を出すため、明るさ、コントラスト、明瞭度、ハイライト、シャドーなど、関係しそうなスライダーを適当に操作。
お毛々を柔らかくするためには、ソフトフォーカスフィルター。
眼・鼻あたりをシャープネス操作。
周囲バックを整理するため、白ヴィネット処理。
それぞれの処理がドギツかった感はありますが、クーちゃんの男前は上がった気がします。
こちらは、やっとちぐらに収まったクーちゃん。
元画を見ると、ちぐら内の暗闇に同化して”闇夜のカラス”化し、2つの目玉だけがギョロリと光るクーちゃん。
顔がはっきり見えるように、強めに強調レタッチしました。
「なに見てんだよ!」とガンを飛ばしてきますが、ここは無視しましょう。
クーちゃんはこの日、だいたい次のように行動してくれました。
部屋の中に入り、ちぐらを置いてしばし。
この物体は何だ? とちぐらに興味をもったようではあるが、50cmぐらいまで近づくと無視したようにすぐに離れる。
待ちくたびれた飼い主様がクーちゃんを捕まえて、無理やり頭をちぐらの中に押し込む。
頭を入れた状態で固まるクーちゃん。すかさず、ケツを押し込む飼い主様。
力負けしたクーちゃんの全身は一瞬ちぐらの中に収まるものの、次の瞬間には頭から飛び出す。
その一瞬の飼い主とクーちゃんの動きがとても滑稽で、思わず笑ってしまいました。
結局、訪問していた小一時間の内にクーちゃんは自発的に中に入ってはくれませんでした。
でも、先のやり取りからしばらく過ぎた頃に飼い主様が再びちぐら内に押し込むと、今度はすぐに逃げ出すことはなく、同じポーズですが写真を数枚撮らせてくれましたよ(上の写真)。
やはり、ちぐら内から猫が顔を出しているポーズには癒されますねえ。
上の写真の顔は眼つきがきつく写ってしまいましたが、どの猫ちゃんでも「なあに? なにかご用?」と言いたげにキョトンとした表情をすることがあるのです。
私の場合は、そんな顔を見た時が最高に ”コイツ、かわいいなあ”と感じる瞬間ですね。
クーちゃんのキョトン顔を是非写真に撮って見せてくだされ と飼い主様に頼んできました。
インスタグラムに投稿しています
テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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