だれのせいでもありませんが、暑いですねえ。

一か月ぐらい前の話です。現在、仕事の関係で東北地方に住んでいる上の娘から連絡がありました。

「オトさん、お盆に帰るけど、WKNちゃん(孫)がソーメン流しに興味をもったようなので竹準備できる?」

「竹は採れるよ。WKNちゃんには竹林に入るのに長靴を持ってきてね。それから、お椀やお箸も竹から切りだすんだろ? その工作は手伝えよな。」

「いや、お椀と箸は普通の食器でいいの。もし、竹がいいならオトさん作っといて!」

(なんちゅー厚かましい娘だべ。自分で使う分ぐらい自分で作れっちゅーの! それよりも、竹で食器が作れるんだよ ということをWKNちゃんに体験させるいい機会だと考えないの?と言いたいんだけど ・・・ ”友蔵心の俳句”ならぬ ”ジサマ心のつぶやき” より)

と親子の微妙な駆け引きを経て、WKNちゃん帰省の際は”香風家 大ソーメン流し大会”が開かれることになったわけであります。

さらに娘からは、「WKNちゃんがノコギリを使って竹を切ることはできるかな? 夏休みの工作に”ペン立て”のような簡単なものを作らせたいんだけど・・・」

これは、要するにWKNちゃんにノコギリを使って竹のペン立てを作らせてやってくれ ということなのね。

はいはい、了解しましたよ。私の孫なのでおだてりゃ木にも登りますよ。お引き受けいたしやしょう!

帰省予定の前々日、急遽予定変更。

帰省してきたらWKNちゃんを連れて一緒に竹採りをするつもりでいたのですが、藪の中からニョロニョロが出てきそうな陽気が続いていたんですよね。

現に散歩をしていても時々ニョロニョロが道路を横切ったりしています。

しかも、まれに”マムシ”に出くわすこともあります。

大事な孫。結局、万一の場合を想定し、ジサマが一人で竹採りをしておくことにしました(カミさんにも動員をかけ、非常時の運転手要員として車内待機させました)。

孫と工作


WKNちゃんと仲良く竹工作を楽しむの図。

娘は、万能ノコギリ、子供用軍手、長靴を持って帰省してきました。

WKNちゃんは、今年入学の一年生。さすがにツルツル表面の竹に斜めにノコギリの刃を食い込ませることはできません。

一人でノコギリを引くと刃が滑ってしまうため、竹の表面に複数本のひっかき傷ができるだけです。

浅い引き溝ができるまで、刃が横ぶれしないよう刃の峰を抑えてやったら、そのあとは一人で引き・押しし、ちゃんと切断することができました。

要領を体が覚え、切断しやすい青竹であれば、小学一年生でも十分竹切りはできると思います。

孫が作ったペン立て


WKNちゃんがおじいちゃん用に残していったペン立て。

ペン立て用に切り出した竹は、切断面がケバ立ち、場合によっては切断表面の竹が裂けていたりして、そのままで触るのはトゲ刺しの原因になり危険です。

小刀を持たせ、刃は必ず自分の体から離れる方向に動かすことを教えてケバ取りをやらせてみましたが、これはまだ無理のようです。

表面裂け部の切除、および大雑把なケバ取りはジサマがさっさと処理し、WKNちゃんには紙やすりで磨くことを教えました。

一擦りごとに切断面が滑らかになる感触を体感し、この作業がすごく気に入った様子でした。

滑らかな仕上がりがよほどうれしかったのでしょう、ペン立てを一つ仕上げたら、竹をさらに切ってもう一つ作ると言い出しました。

それどころか、MYMちゃんの分、だれそれさんの分、と数えだして、合計5つ作ると言うほどのはりきりよう。

結局、作ったのは3つですが、おじいちゃん用にと一つ残していったペン立てが上の作品です。

竹のペン立て


どんな作品になるか分からずに、言われるままに竹を切って作った貯金箱。

そりゃそうですわね。今の子供たちは竹で作ったこんな貯金箱を見たことはないでしょう。

竹の切断は、”浅い引き溝”を作るところを手助けした以外、すべてWKNちゃんが作業しました。

もちろん、この辺をこのぐらいまで切るんだよ というところは、水性ペンで印をつけて教えましたけどね。

上部壁掛け部の竹割りは、ナタを使用。ジサマがナタの刃を当て、WKNちゃんが刃の背をトンカチで叩いて割りました。お金投入口の細幅の竹割りもナタをマイナスドライバーに変える以外は、同じ要領。

フックを掛けるための穴は、”もみぎり”の穴では小さすぎるため、ハンドドリルを使いWKNちゃんの人力で開けました。 電動ドリルも持っていますが、子供の工作には、より原始的な道具を使うべしというのが私の信条ですから。

その昔、自分が工作した頃の貯金箱のお金投入口は、上の節近くに作ったものです。

ジサマも長く生きているうちに遊び心が芽生えてきたので、今回のWKNちゃん用貯金箱にはお金投入口を節の真ん中辺に作らせました。

お金投入口を何かのお口に見立てて、顔を書くと面白いよ と教えたら、写真のような貯金箱にしてくれました。青竹の筒のままより、この方が楽しいですよね。

それから、WKNちゃんだけに貯金の下ろし方をそっと教えてやりましたよ。

いいかい、WKNちゃん、厚紙を投入口に差し込み、中のお金がその上に乗るように貯金箱を傾けて取り出す というのは、二人だけの秘密だからな。誰かに話しちゃだめだぞ!

我が家のソーメン流し


皆が楽しみにしていた大ソーメン流し大会。MYMちゃん夫妻も友情参加です。

マムシの心配をしながら採ってきた青竹。車内寸法の都合により長さ2.1mに切断して運搬してきました。

二つ割りにして、針金巻き接続して長さを延長。全長3.5mぐらいにはなったでしょうか。

水は自家用井戸を持っているのでホースで引き、流し放題。井戸水は冷たくて、ベリーグッドでした。

流れた水は、大きめの桶で受け、溢れた水はそのまま芝生灌水としました。

取り損ねたソーメンは、ザルで受けてまた流します。

会場は屋外で暑いと思い、タープを張って屋根付きとしました。

それにしても、WKNちゃんはよく食べたねえ。おじいちゃんは、その食べっぷりにビックリしたぞ!

みんなの中で一番たくさん食べたんじゃないかなあ。大会の一等賞はやっぱりWKNちゃんだね。

WKNちゃん、どうする? また来年のお盆にもやろうか?

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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