台風19号、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
先日のコンパクトながら強いと言われた台風15号でも、思いのほか我が家は被害がなく、やれやれと胸をなでおろしていたのですが、お隣りの千葉県の報道をみて他人事とは思えなくなっていました。
今度の関東直撃の19号は、発生時より非常に大型で強い台風との話があり、コースよ逸れろ! せめて東側を通ってくれと念じていました。
たいていの台風は念じなくても、近づくにつれコースがずれるのは常だったのですが、今度の19号ばかりはコースをずらすことなく、それどころか我が町、常陸大宮市をコース中心に修正しながら近づいてきました。
台風中心が通過するなどということはあまり経験がなく、しかも今までになく最大級ということなので心穏やかではありませんでした。
コースは変わりそうになくXデーがやってきました。覚悟を決めて待ち受けたわりには、予報の時刻になっても天候は比較的穏やかだったのです。
本体通過時刻2時間前(22:00)、少し風が出てきたかな? そういえば雨も降ってきたみたい? 拍子抜けのような・・・
寝付く前に少し風の音が気になった程度で、そのまま眠りに入ってしまいました。
図太いながらも少し気を張っていましたので、2時に目覚めたのですが、外が荒れているような気配は全然感じませんでした。
朝、いつも通り目覚めて家の周りを点検しても、ほとんど変化が見られません。庭木や草花も風に揉まれたようには見えなかったし、唯一の変化は屋根の雨水を受ける雨水桝の蓋が少しずれていた程度でした。
今度ばかりは と内心思っていたので、何事もなかったことを見届け、本当に安どしましたよ。
我が家には優しかったと思った台風19号、そんなお人よしの台風でなかったことがすぐに分かりました。
大好きな我が故郷の田園風景、大宮田んぼです。
旧国道118号桜本付近から、国道293号富岡橋付近を見ています。一面水浸しとなっていました。
これは午前10:00頃の写真ですが、氾濫のピークが過ぎた後であり、ピーク時には写真中央を右から左へ走る生活道路が完全に冠水し、写真左に存在する集落が孤立する状況だったとのことでした。
その集落では半分ぐらいの家屋が床下付近まで水が来たとの話を聞きました。
こちらの写真は、ローカル地名”ナベドー”から一時的に孤立した集落方面を見た写真です。
ナベドーは、真冬になると断崖にミニ氷壁ができるので、毎年写真を撮りに来る場所となっています。ご記憶の方もいらっしゃることと思います。
稲刈り前には、見事な黄金色に輝く大宮田んぼが無残にも泥水に沈んでしまいました。
泥水の向こう側が堤防となっていて、私の散歩コースとなっています。
大部分の田んぼの稲刈りは既に終わっていたことが、不幸中の幸いと言えるでしょうか。
ここが、久慈川堤防の決壊現場です。目測20数メートルぐらいの決壊だと思います。
左が田んぼ、右は久慈川べりの竹林となっています。
決壊って、考えてみると往復ビンタなんですね。決壊する時は川から田んぼに水が流れ、川の水位が下がり出すと今度は田んぼから川に向かって水が流れ、地べたを削る。
撮影時は田んぼから川に流れていました。
私は生まれてからずっと常陸大宮市の住人ですが、堤防決壊は子供の頃にしか見た記憶がありません。
50年以上この辺では決壊していないはずです。まさに”天災は忘れた頃にやってくる”ですね。
久慈川の川底が上がってきているのかも知れません。そういえば、子供の時分には砂利採りをしていて、採掘現場の穴に落ちると這いあがれなくなるから近づくなと教えられました。
撮影の後、確認したらもう一箇所、数百メール上流にも堤防が削られて”もうすぐ決壊”という場所がありました。
そこも散歩コースに含まれているので、こりゃ当分の間この場所での散歩はできないという、非常に残念な事態となってしまいました。
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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