マイカーのプライベートミュージック(知る人ぞ知る、ジャンルはド演歌オンリー)。

音源にはSDカードを使っておりまする。

さて、ある日のこと。新曲を入手したので、SDへの組み込み作業、演奏順序の整理もあって、SDカードをフォーマットしたいと思ったとさ。

PCのマルチカードリーダーにSDカードをぶち込み、”フォーマット”オン!

ナヌッ?! ”ディスクは書き込み禁止”だとか、”別のディスクを使え”だとか、何かエラー表示のようなコメントを吐きます。

私としては、PCに嫌われるような悪さをしたこともないし、今までに類似作業でエラーを表示されたこともありません。

狐につままれたような気分で、別のSDカードで試してみましたが結果は同じ。

はてな? と思いながら最近の出来事を思い出してみると、何か月か前にWin10の大規模アップデート1903でしたっけ、OSを新しくしています。

時を同じくして、我が一族のパソコン博士から、マルチカードリーダーのドライバーが相性悪いかもしれないので、症状(本記事とは別症状)が出ているならこう対応しなさいとおふれが回って来てました。

今回の不具合はてっきり1903とドライバーの相性問題でエラーを吐いているものと思い込み、対策すべくネットサーフィンの旅に出たのでありました。

mreader

マルチカードリーダー


これが我が愛機BTOマシンのマルチカードリーダー、ブラックフェイス、なかなかの男前でしょ。

コイツのSDカードリーダーが、ゆーことを聞いてくれないのです。

メーカー製PCではないため、メーカー機種を頼りにしたQA漁りでは答えが見つかりません。

しょうがないので、一般記事を頼りに不具合漁りをやってみました。そう、最初は”SDカード、フォーマット、書き込み禁止”あたりをキーワードにね。

contxt

コンテキストメニュー


いろいろ調べたり、試したり、やってみましたよ。

書き込み禁止スイッチのアンロック、コマンドプロンプトでの禁止解除、Winグループポリシー、ウィルススキャン、設定/デバイス/自動再生の変更、別のSDカードを読んでみる、等々、やらなかったのはレジストリの編集ぐらいのものです。

結果はみな一緒。”カードリーダー内のファイル”を削除しようとしてファイルを選択し、右クリックしても写真上段に示すように、現れたコンテキストメニューに”削除”の項目が表示されません。

SDカードリーダーではなく、例えば隣にある”マイクロSDカードリーダーではどうだろうと試すと、下段のように”削除”の項目が正常に表示されます。

不良と言われているSDを別のPCで読んでみたり、別のカードリーダーを使って読んでみたりもしました。

だんだん状況が分かってきましたよ。

どうやら、BTOマシンのマルチカードリーダー固有の不具合の気がしてきました。もしそうならここまでで実施した調査結果がうまく説明できます。

OSがらみのソフト的な不具合という先入観を捨て、別の視点で考えてみることにしました。

sdreader

SDカードリーダー


そう、SDカードリーダーのハード的不具合という記事を探してみました。

SDカードの書き込み禁止スイッチの状態検出は、データの読み書き回路とは別回路で行い、しかもそれはか弱そうな板バネを介して行っていることが分かりました。

昔、一世を風靡したカセットテープの爪を折る考え方と一緒との説明書きがありましたが、私の眼には、いやいやそんな確実な方法のようには見えません。

か弱そうな板バネの接点は、いつ接触不良を起こしてもおかしくないように見えますよ(素人の感覚なのでメーカーの設計者さん、ごめんなさい)。

マルチカードリーダーを表から眺めていても問題解決にはならないので、SDカードリーダーの本体部が観察できる程度にマルチカードリーダーユニットを引き出してみました。

(コネクタ類の接触不良等のトラブルを招くので、PC内部をバラしたくないのですが、こういう時にメンテナンスしやすいようタワー型BTO機にしたんだもんね。ここは頑張らなくっちゃ!)

PCとへその緒(ケーブル)が付いたままでの点検となっているため、見ずらい感は否めませんが、虫眼鏡を通した老眼では見ても見なくても一緒でした。あまりに小さすぎる。

(どうせ書き込み禁止モードなどは使わないんだから)最悪、接点をハンダ付けして修理するかとまで覚悟しての点検だったのですが、コテ先の取り回しすらできないほどの部品間スキマです。

こりゃ、私めの技量ではハンダ付けできないと素直にあきらめました。

でも、せっかくSDカードリーダーを見えるようにしたのだからと、ささやかな悪あがき。

板バネを楊枝でつついて揺さぶってみました。そして、接点復活剤がないので代わりに無水エタノールを綿棒につけ、接点付近を濡らしておきました。

できれば証拠写真を と思ったのですが、作業環境が悪くて撮影できませんでした。

上の写真は、SDカードリーダーの構造をイメージしていただくため、外付け用として備えているバッファロー社製のものをバラして写真に撮ったものです。

この会社の製品には2か所に板バネが入っていました。SD差し込み口の左にある板バネが”書き込み禁止”検出用の板バネと思います。

さて、マルチカードリーダーを元通りに取り付けなおしてSDカードの読み込みを試してみたら、

「オオッ!」 見事にコンテキストメニューに”削除”の文字が復活していました!

これにより、今回ののSDカードトラブルの原因は、”SDカードリーダー本体”に不具合があったと確認されました。 めでたし、めでたし。

----------- 一夜が明けて -----------------

翌朝、SDカードの読み込みチェック。

ムムムッ! また”削除”が表示されねーぞ!!

アルコールが多少しみた程度では接点の酸化被膜を取り除くことはできないのね、とあきらめて、接点復活剤を入手することにしました。

さて、田舎町のこと、どこで入手できるんでしょ? いつもお世話になるamazonさんでは送料の方が高くつくし・・・

大型家電販売店に問い合わせても扱ってないというし。

カー用品店、ホームセンターでは扱っているという情報をみつけました。さっそく購入。

”クレCRCコンタクトスプレー”なる商品が¥800でした。

コイツをSDカードリーダースロットの左側の内壁めがけて、一吹き、二吹き!

やれやれ解決! の顛末記でございました。

末尾ながら、参考情報を提供くださった先輩記事のタイトルを記してお礼申し上げます。

執筆者さま、どうもありがとうございました。

●”SDカードで「このディスクは書き込み禁止になっています」と表示された場合”

●”SDカードが書き込み禁止(削除不可・読み取り専用)になるのでマルチカードリーダーを分解、修理する”

●”接点復活剤とは?その成分や効果、便利すぎる使い方を解説!”

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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