先週、テレビ番組のエアチェックをするために、”USBオーディオキャプチャーケーブル”なる新兵器を購入したとブログに書きました。

そして、商品に同梱されていた”Audacity”が写真編集ソフトである”Photoshop”並みに気に入り、早速勉強を始めました。

”Audacity”は、フリーのオーディオ編集ソフトでして、音声信号の取り込み操作や録音楽曲の編集のために付いてきたものですが、オーディオ知識を勉強する道具として私にはちょうど良い教材だと感じたのです。

で、いろいろネットから教わっていたのですが、勉強の過程において、”テレビの音声を録音するにはオーディオコードが1本あればよい”という趣旨の記事を見つけてしまったのです。

ナヌッ! キャプチャーケーブルを入手するため大金を投じたというのに、それはもったいなかったですね、と言うのかよ!

これは気になります。本当かどうか何が何でも試してみますよ。ここからは、勉強の本旨から外れたお得意の脱線談です。

jikken

キャプチャー実験


記事の内容をかいつまんでまとめると、

テレビの音声出力とPCのマイク入力端子間を一般的なオーディオコードでつなぎ、録音ソフトを使ってキャプチャーすれば、それで目的が達成するはず。

ただし、PCのマイク入力端子は、マイク(モノラル)からの入力を想定しているタイプが多く、3端子接続となっていてもステレオ用ではなくてコンデンサーマイクへの電源だったりする。不用意に機器接続をすると損傷する場合があるので、自己責任で! などと恐ろしい文言が付記されていたりします。

そうは言いながらも、最近作られているPCのマイク入力端子は、ステレオのライン入力も接続できるような兼用型が使われるようになってきているんだそうです。

まあ、PCを扱う世界においてはソフトのインストール作業からして自己責任の世界ですから、脅し文句にビビらないで試してみることにします。

参考までに、実験した上記写真のマイPCは、2017年9月製のBTOマシン。OSはWin10Home、バージョンは1903です。

写真説明、テレビの裏側にあるイヤホン端子に3.5mmステレオミニプラグを差し込み、PCのマイク入力端子(ピンク色)に繋ぎました。

接続コードを途中でつなぐのは、こんな感じのプラグですよ と説明したいため。実験では途中接続部なしの1本のコードでつなぎました。

どうですか? このコードならカセットプレーヤーやヘッドホン延長用の付属品としてご家庭に眠っていませんか。

先の記事が言うには、このコードが1本あればテレビ音声録音ができます、録音ソフトはフリーソフトを使えばいいでしょ と主張しているわけです。

フリーソフトとしては、私の場合は当然インストール済みの”Audacity”を使いました。

さてさて、コードを繋ぎサウンド設定の入力を”マイク入力”にしてAudacityを起動したら、それだけでテレビのステレオ音声が正常に録音できましたよ。

コード接続部での異音・異臭・発熱など、異常も認められません。1時間程度そのまま使い続けてみましたが、記録波形も正常に表示されていました。

どうやら、マイPCのマイク入力端子は、ライン入力を兼ねた入力端子だったようですね。

そうすると、私の出費したあの大金は・・・・・・

いやいや、そういう考えはよしましょう! キャプチャーケーブルを購入したからこそAudacityとも出会えたわけですから。

でも、私のブログで興味を持った閲覧者様がいらしたら、私の体験を活用して下さい。Audacityはフリーソフトですから、”Audacity インストール” あたりのキーワードで検索すれば入手要領が分かるはずです。

注意点は、取りこんだ楽曲データを”MP3”で保存したいなら、さらにその書き出し用ソフトを組み込む必要があります。MP3のライセンスの関係でAudacityをインストールした後でユーザーが組み込まなければならないそうです。

これについても先のキーワードに、”MP3書き出し”でも追加して検索すれば、先輩方の記事がやり方を教えてくれると思います。

(私はMP3書き出し処理が組み込まれたAudacity(CD版)を入手しているので、上記作業は経験していません)

gamen

キャプチャー中の画面


マイPCでは、”マイク”入力でステレオ音声を正常に取り込むことができましたが、PCの入力端子によってはステレオの片側音声しか取り込めない機種があるかも知れません。

Audacityに信号が表示される状態なら、ステレオ・モノの判断は容易なんですけど。

左の赤丸部が左右チャンネルのレベルメータなので、上下の振れに差があればステレオと分かります。

画面に示される上下の波形も左右チャンネルですから、この相違を見比べても分かります。

例えばテレビの二か国語放送では、写真のように主音声・副音声で全然異なる波形になります。

今回の実験により分かったこと。ややこしい現象が起きました。

私の場合のキャプチャー作業は、一つ、購入のUSBケーブルを使ってのキャプチャー。二つ、本記事のオーディオ接続コードを使ってのキャプチャー。三つ、マイPC自身が発する音声のキャプチャー(例えばマイPCを使って鑑賞するユーチューブ音声:まだ書いていませんけど)があります。

それから、キャプチャー作業を行わない通常時の音声出力をも考えて、各作業によりサウンド関係のデバイス切り替えを行う必要があります。

これは当たり前のことなので、承知の上ですが、サウンド関係のデバイス切り替えに関係する画面が3つあり、このキャプチャーモードの時はこのデバイス指定でいいはずだと思っても、「あれっ? 正常に録音しているのにモニター音が出ない!」などと再現性のない現象が生じるのです。

どうやら、デバイス切り替えの順番や設定画面の切り替え順番が関係している感触で、今日現在もどのように対応すると意図したとおりに動作するのかその設定法が分かっていません。

一つ分かったことは、Windows側の設定を先に行って、Audacityは最後に立ち上げるのが良いのかなといった感触が得られたことぐらいでしょうか。

settei1

スピーカーアイコン右クリック部での設定


これは、Windows画面の右下、スピーカーアイコンを右クリックすると出てくる”サウンドの設定を開く”をクリックした画面。

まずは一か所、ここにデバイス切り替え画面があります。

settei2

コンパネのサウンド部での設定


コントロールパネル → ハードウェアとサウンド → サウンド で出てくる画面。

ここの”再生”・”録音”タブにもデバイス切り替えがあります。

それから、先に貼った”Audacity画面”の右上赤丸2つにもデバイス切り替え窓があります。

さしあたって、今日の記事の”接続コードでライン入力”キャプチャーモードの時、正常に動作していた設定デバイス(再現保証なし)は、

●サウンドの”再生”: スピーカー(RealtekHighDefinitionAudio)既定のデバイス
 サウンドの”録音”: マイク(RealtekHighDefinitionAudio)既定のデバイス

●スピーカーアイコン右クリック画面
 ”出力”: スピーカー(RealtekHighDefinitionAudio)
 ”入力”: マイク(RealtekHighDefinitionAudio)

●Audacity画面
 ”スピーカーマーク”: スピーカー(RealtekHighDefinitionAudio)
 ”マイクマーク”: マイク(RealtekHighDefinitionAudio)

となっておりました。

そういうわけで、オーディオ接続コードによるキャプチャーはできたものの、使いこなすにはもう少し弄り回して正しい(?)使い方を調べる必要がありますね。

 

インスタグラムに投稿しています

テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加