オーディオキャプチャーケーブルを購入して、あるいは昔使ったテープレコーダー接続コードを使って、マイPCに録りこんだ楽曲データ。

先週はPC内部音までを楽曲データとして録りこみました。

このままでは、せっかくのデータがハードディスクの肥やしとして眠っているだけですから、早めに「MP3」ファイルに編集してカーステレオで聴けるようにしなければ意味がありません。

曲としての取り出し方、今日現在ならフリーソフト「Audacity」を使って悩むことなく作業できますが、そろそろ昨夜の食事に何を食べたかさえ思い出せないお年頃。

大事なことは億劫がらずに文字にしてまとめておくことにしました。

オーディオキャプチャーの研究は、今日の分含めて4回のブログ記事で完結です。今日もよろしくお付き合いのほどお願いいたします。

録音したデータ、つまり時間の経過とともに録音された多数の曲目は、Audacity の一つのプロジェクトファイル(.aup)として保存されています。

二時間ぐらいの歌謡番組をキャプチャーすると、プロジェクトファイルの容量は1.2GBぐらいになります。ハードディスクの負担を減らすためにも、さっさとMP3に変換してプロジェクトファイルを消去したいですよね。

audacity200315

曲の切り出し開始


これが、曲切り出しのためプロジェクトファイルを読み込んだAudacity画面です。

約120分の録音データが、一つのタイムチャートとなって第1トラックに表示されています(ステレオですから左右データがあり上下2段に)。この画面を使って1曲ごとに曲の切り出し作業を行っていきます。

最初に、よく使う部分を確認しておくと、左上の矢印部分に再生ボタンや停止ボタンがあります。

右の縦矢印、6つツールがありますが、自分が使うのは3つです。アルファベットのアイマークはシークバーを指示するツールでしょうか。 シークバーとは、時間軸上の目印のような縦線で、他のアプリで言うところのカーソルですね。

アイマークをクリックしてから波形上をクリックするとポイント指定でき、縦線がその位置に表示されます。クリックしてそのままドラッグすると範囲指定できます。

虫眼鏡マークは、波形の拡大・縮小。時間軸を伸ばしたり縮めたりします。

左右矢印マークは、波形を時間軸上で移動することができます。

上向き矢印部には、そのトラックを非アクティブにするミュートボタン、そのトラックを削除するバッテン(×)マークがあります。

なお、波形の上の連続数値は時間経過を示しています。

では、さっそく曲の編集・切り出し作業を始めますよ。

(1) まずは、メインメニュー/エフェクト で「正規化」をクリック。DCオフセットが除去されるようだが、専門的なのでよく分からない。おまじないだと思って実施。

(2) 左向き三角二つ(頭出し)ボタンを押してカーソルを先頭に戻し、右三角ボタンを押して再生を始める(停止は四角ボタン)。1曲目の始まる位置(経過時間)を探すわけであるが、この辺かなと見当をつけ、ちょっと手前にカーソルを置いて再生ボタンを押すと、そこまで再生を飛ばしてくれる。

(3) 1曲目の終わりを見つけたら一時停止(縦棒二本ボタン)。表示されているシークバー上をアイマークでクリックし、停止ボタンを押す。

(4) キーボード上の「Z」キーを押す。これは、録音データを切断する際に波形の音圧がゼロのポイントで切断する必要があるため、超微量の位置調整。音圧がゼロのポイントで切断しないと再生時にノイズが出るとのこと。

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波形の切断


 (注: 1曲の時間6秒となっているが、実際の歌謡曲ではなく説明用波形です)
(5) 続いて、「Shift」キーと「K」の同時押し。カーソル以降が選択される(切断位置以降)。

(6) 続いて、「Ctrl」+「Alt」+「I」同時押し。Audacityは第2トラックを作り、選択データが移動する。第1トラックには1曲目のデータだけが残る。

(7) 第2トラック画面の左端の「ミュート」ボタンを押し、以降に行う編集作業の影響を受けないようにする。

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編集&書き出し


(8) 第1トラックのデータについて、無音の挿入・フェードイン・フェードアウトの効果を加える。写真の波形は編集後の波形。

・無音の挿入は、メインメニュー/ジェネレーターの「無音」。無音の時間を聞いてくるので3秒ぐらいの値を入力。
・フェードイン(曲の最初)、フェードアウト(曲の最後)については、波形上での適用位置をアイマークツールで範囲指定し、メインメニュー/エフェクト で「フェードイン/フェードアウト」 (どちらも1秒前後)。
・もし波形上に不要な部分があれば範囲指定し、「Ctrl」+「X」で削除。

(9) 1曲目を再生して効果を確認し、良ければ編集完了。

(10) 「MP3」ファイルとして保存する。メインメニュー/書き出し。ポップアップ窓では、保存フォルダ、ファイルのタイトル、MP3ファイルであることを指定して「保存」。

(11) この時、MP3の品質を変えたいなら「オプション」をクリック。続いて出てきたポップアップ窓で任意の品質に変更。192kbpsが良いという記事もあるが、可聴領域が狭まったジーサマの耳には128で十分。ちなみにMP3では、高周波数・低周波数の品質を下げてデータ容量を削減しているとのこと(数値大ほどファイル大)。

(12) 「保存」に続いて出てくるポップアップ窓では、曲のメタデータを入力して「OK」。これで1曲目の楽曲は、指定のフォルダに「〇〇.mp3」ファイルとして保存されたはず。

(13) WindowsのExplorerで指定のフォルダを開き、中に保存したファイルがあることを確め、ダブルクリックして再生できることを確認する。これで1曲目の切り出し作業完了。2曲目切り出しのため、Audacity画面に戻る。

・もしメタデータを編集したい時はファイルを右クリックし、「プロパティ」。出てきた「詳細」タブ中のデータを直接編集できる。

(14) 第1トラック画面左上のバッテンマークをクリック。1曲目波形が削除され、第2トラックデータが第1トラックとなる。

(15) トラック画面の「ミュート」ボタンを押して、データをアクティブ化させる。

(16) データ先頭を移動させるため、左右矢印マークをクリック。出てきたアイコンを波形の上に置いて左にドラッグし、データ先頭を時間軸のゼロに合わせる。

これで状態は上記(2)に戻ったので2曲目の終わりを探す作業を行い、2曲目、3曲目と切り出し作業を続けていく。

・・・・・・以上、おわり! でございまする。

やれやれ、経済的にミュージックを楽しむということは、くたびれるものですなあ! 長い日数お付き合いくださいました皆様、誠にありがとうございました。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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