今日の日曜日も先週の日曜日同様、お日様が顔を出してよいお天気となりました。

今日こそはと思い、先週行こうとしていた田んぼのあぜ道探検隊に行ってきました。

同じ晴れでも先週のジリジリした日差しではなく、気温もいくらか涼しかったおかげで気持ちよく散歩できましたよ。

田植えは7割り方終わったでしょうか、それでも今日もあちこちでせわしなく田植え機が動いていました。

ほとんどの田んぼに水が入る頃になると、昔はカエルの大合唱が聞こえたのですが、近年はチラホラ聞こえるという程度になってしまいました。

現に今日あたり用水堀の水辺を見ても、流れのなか岸の草につかまって浮いているなんてカエルは一匹も見つけることができませんでした。

寂しいかぎりです。それでも一生懸命思い出さがしに努力した結果、なつかしい昔の小動物が出て来てくれました。

残念ながら、エビガニ(ザリガニ)とドジョウは見かけることができませんでした。

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タニシ


田んぼの中を凝視しながらゆっくり歩いて見つけたのがタニシ君。

しかし、よく生きていたねえ。どこで生きていたんだい? と聞きたいです。

稲の収穫後は、カラカラに乾いた田んぼ。しかも田植え前までには2回も田起こしされた田んぼ。

土の中深く生き埋めされたり、運よく地表近くに生き延びたとしても、トラクターのお供で付いて回るシラサギやアオサギに捕食されたりと、生きた心地がしなかったでしょうねえ。

タニシについての遠い思い出。

タニシをたくさん獲って茹で、蓋の間に裁縫針を刺して身を取り出し、ワタを取ってから砂糖醤油で煮付け、ご飯のおかずにして食べる。

タニシ1個で小さなシジミぐらいの肉しかなかったけど、当時はろくな食べ物がなかったのでうまかったような気がします。

それから、ドジョウ獲りのエサにしたこと。タニシを殻付きのままつぶし、煎りヌカと土とを混ぜ合わせてドロ団子を作る。

これをウツボ(竹ひごで円筒状に編んだカゴで、ドジョウやウナギを獲るための罠)の中に入れ、一晩排水堀に沈めてドジョウを獲ったこと。

ドジョウは、ドロを吐かせてからドジョウ汁。これもうまかったなあ。

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トノサマガエルの卵


続いて見つけたのは、トノサマガエルの卵。

田んぼの水位が下がったのか、はたまた卵が膨れたのか、ゼラチン状の卵の上部は空気中に露出していました。

田んぼの耕地整理が進む前は、春先になると水の残った田んぼのあちこちにこの卵がたくさん見られたものですが、今は5月下旬にならないと卵が産めないなんてカエルさんも受難の時代ですね。

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オタマジャクシ


となりの田んぼにはオタマジャクシもいました。

きっとこちらの田んぼの方が先に水を入れたんでしょう。孵って間もないと思われる小さなオタマジャクシが泳いでいました。

でも数が少ないですね。産卵した卵の数が少ないのかもしれませんが、もう少しオタマジャクシが集まっていてもおかしくないと思うのですが。

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トノサマガエル


やっと出会えたトノサマガエル。

鳴き声がするので、いるにはいると分かるのですが、なかなか姿が見えないトノサマガエル。

ちょっと時間がかかりましたが、その姿を拝むことができました。見てみりゃ何のことはない昔と変わらないトノサマガエルですが、ほんとにその数が少なくなったなあと感じます。

カエルも地面の中で冬を越すようですから、越冬できる場所がなくなってしまったんですね。

あらためて現地を見渡してみると、ほとんどの排水路はU字溝。その中にあって農業用自動車が通るための道路に埋まっている土管。

その土管のうちの何本かが湿地の条件を満たすかなという状況です。土管が周囲のU字溝よりも沈んでいて中に泥が溜まっている、そして土管の上流や下流にもわずかの湿地区間があるという場所以外、生存環境は見当たらないような気がします。

誰が悪いわけでもない、これが時代の流れというものなのでしょうねえ。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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