いやー、お暑うございます! こんな挨拶から書き始めなければなりませんね。

8月も終わりだというのに、この残暑は何なんでしょう。我が家の二階、昨日の気温は36.5℃越えです。

今日も同じような気温なんだとか。もう、いい加減にカンベンしちくれぇ~! でございまする。

そんな中、夕方になると(気分だけ涼しくなったような気がするから)イソイソとサウナ部屋と化したワラ小屋へもぐりこむ熱中症ジジイがおりました。

なんでも最近サプライズがあって、とてもワラ細工のモチベーションがあがったんだとか。

ちぐら(ワラで作った猫ちゃんのお家)編みでは、出入り口の下と脇の飾り編み、それから天井の編み終わりとなる蓋の編み方がとても難しいのですが、まだ香風ジーサマも独自の編み方が完成していないようなんです。

ユニークな手法はいろいろひらめくようなので、暑い最中とはいえ、試してみたいのでしょうねえ。お気の毒な性分ですなあ。と、他人事みたいに言ってみる。

otama

お玉改造型編み針


ちぐら作りでは、ワラを編んでいくための”編み棒(編み針というのかな)”が必要です。

最初はホームセンターなどに売っているものだと思い込み、買いに行ったりしてエレー恥をかいたりしたものですが、この業界では道具は自作するのが常識だそうですから、後進の皆さまにおかれましてはくれぐれもお間違えのないように・・・

久々にダイソー(100均)を眺めたら、ステンレスお玉を見つけました。速攻買いです。

ネットでワラ細工を勉強していたころ、このお玉で作ったと思しき編み針を使っている先生がいて、真似をしたかったのですが、100均では見つからなかった経験があったのです。

その時は、しょうがないのでカレースプーンを買って工作し、しばらく使っていました(今でも時々使っています)。

写真下。念願かなってやっとお玉改造型編み針を手に入れることができました。

ステンレス柄の断面は幅10mm、厚み1.8mmでした。カレースプーンの厚みが2.8mmだったので、約1mm薄いです。この点がちょっと気がかりでした。

工作上の注意点としては、柄の長さはちぐら天井を編む時にも使えるような長さにすること、針を刺す時にワラ芯に沿って先端が挿入されるよう適切な丸みをつけておくこと、ワラを差す穴は一度に最大5,6本のワラを差せるよう大きめに穴開けすること を意識しました。

できあがって使ってみたら、かなり使い勝手がいいです。今後のワラ編み作業ではこの編み針をメインで使うことになるだろうなあと、そんな予感がしました。

100円投資で、良い道具を手に入れました。シメ、シメ。むふふ!

kumade

忍者熊手


ダイソーへ行ったついでに園芸コーナーも覗いてみると、えへへ、めっけたぞ!

写真の品は”忍者熊手”と名付けられた商品でした。

ワラ細工の最初の作業は、稲わらの一番下に付いた葉っぱ、これをハカマというのですが、このハカマを取り除く作業になります。

少量のワラなら自分の右手指を熊手のように曲げて、ワラ束の下部に差し込み、梳くことでハカマを取り除くことができますが、指でやるよりは道具を使った方が楽ですもんね。

はい、忍者熊手もお買い上げです。

ちなみに、ちぐら編みのように大量のワラを使う場合のハカマ取りには、この忍者熊手でも効率が悪いです。

その場合は、西洋熊手(レーキ)の歯が上向きになるように置き、昔の千歯こきのようにしてハカマ取りをしています。

dougu

編み針いろいろ


今までに作った編み針のいろいろ。一番右に写っているのが最新の編み針です。

一番左に写っている竹の板製の編み針。幅7、8mm、長さ15cm程度、厚み2,3mm。
針の後ろが二枚に割いてあって、写真下部のように間にワラを挟んでワラ壁を通します。
複数本のワラを挟みづらい、挟んだワラがすぐに外れてしまう等の欠点があります。

左から二番目、細竹を斜めに切ったような通し針。先の尖った方をワラ壁に刺し込むと竹の中を通してワラを差し込める。ワラを差し込んだ後通し針を抜けばよい。
欠点は、ワラ壁に開ける穴の大きさに対して差し込めるワラの本数が少ないこと。穴が大きいので編み目が緩んでしまうこと 等。

左から三番目、クリーニング屋さんの針金ハンガーを曲げて作った編み針。簡単に作れて使い心地がいいです。一押しのお勧め編み針。

欠点は、針金表面を覆っているビニールがちぐらを1,2個編むうちに擦り減り、剥けてしまうこと。またビニール被覆が剥がれると針金が錆びること 等。

左から四番目、金属の板にワラの差し込み穴を開けた編み針。何といっても丈夫で長持ち! できれば愛用の一丁を持ちたい編み針です。

欠点は、作るのが大変だということと、下手に使うと編みワラを切ってしまうことにあります。三番目の針金編み針等を使い、長さ・幅・穴の大きさ等について自分はこういう道具が使いやすいと分かってから作るのがよいと思います。

***

実は、涙目のご報告があります。

上で遠慮がち?に完成を喜んだ最新の編み針。ぶっ壊れやがりました!

試し編みをしていて、先端がワラの捩じり目に当たったのは分かったのですが、そういうことはよくあることなので多少強めに押し込んでみたところ、穴の中央付近で”への字”に曲がってしまいました。

板厚が1.8mmと薄かったので、幅10mmに対して6mmの穴あけで止めたのですけど、片側2mmの余裕幅では不足だったのですね。

結果が出てから悔やんでも後の祭りですけどね。(汗ボタボタで何時間も工作したのに トホホ・・・)

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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