連日の野良仕事(生垣の刈り込み作業)でくたびれた体を横にして休めていると、いつの間にかうつらうつら。

カミさんのでっけえ電話の声で、ハッと我にかえります。

ほどなくカミさんがやって来て、「オトさん、梅が入荷しているって。行く?」

行くも行かねえもないだろ、グータラ横になってるヒマがあるなら乗せていけ と言っているようなもんでしょ!

というようないきさつで、にわかに国道293号線、栃木県は”道の駅 ばとう”まで梅の実買いに行ってまいりました。

我が家から40数キロメートル北に走るミニドライブです。

例年、今の時期は梅干し作りのために梅の実を仕込む時期で、3、4年前までは自家製の梅の実を使っておいしい梅干しを作っていたのですが、最後まで残っていた梅の木も枯れてしまいました。

それまで食べていた梅の実は”南高梅”に違いないと見当をつけ、(地元では時季外れとなっていた)”南高梅”を”道の駅 ばとう”で見つけて梅干しを作ってみたところ、今まで食べていた梅干しと遜色ない仕上がりとなりました。

時期を逃さなければ、この辺の直売所にも”南高梅”が並びますが、カミさん好みの熟れ具合の品がなく青すぎるんだそうです。

そのため、去年、今年とお気に入りの梅を手に入れようと、栃木県まで走らされることとなっているわけであります。

我が家では、遅ればせながら今4本の南高梅の若木がスクスクと育っております。あと1、2年過ぎれば、カミさん好みの熟れ具合の梅の実が庭先で収穫できるようになるでしょう。

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買ってきた梅の実


買って来た梅の実はすぐに漬け込むのではなく、一晩だか二晩だか水に浸すんだそうです。

これで全部かなあ? 今年は控えめに6kg買ったようですが。梅の実もバカにできませんよ、kgあたり600円するそうです。

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去年作った梅干し


こちらは、小出し用に小鉢に取り出してある秘伝の梅干し。

馬頭産、一年熟成の梅干しであります。これでも十二分に美味しいのですが、本当はもう少し寝かせた2、3年ものの方がおいしいのです。梅干しの味の中にある微妙なトゲトゲしさが抜けて、まろやかな味になります。

ただし、現在は買った梅の実なので寝かせておく余裕なんてありませんから、贅沢を言わずに一年ものをありがたく頂いておりますよ。

梅干しは、おにぎり、梅茶漬け、焼酎の梅割りなど、皆さまもお好みで召し上がると思いますが、どのような梅干しがお好きですか。

俗に”手前みそ”などと言う言葉がありますが、私にとって我が家の梅干しは正に”手前梅干し”なのであります。

子供の頃に祖母が作っていた種が大きく、実が薄く、表面に塩の結晶が付着した、そしてトクホン代わりにこめかみに貼りつけたりしていた梅干しではありませんよ。

漬け込みにシソは使いません、熟成までの期間が色付けした自然な褐色。ねっとりとした豊かな果肉量、ゼリーのようにグニュグニュした食感ではありません。クリームやチョコレートのような滑らかな食感です。

梅干しの味を表す言葉として、塩っ辛い、酸っぱい、苦い(エグイ)、など思いつきますが、どれ一つ自己主張するわけではなく、全体としてまろやかに調和した独特の味がするといった感じです。

まあ、誰がなんと言おうと、我が家の梅干しが日本一! と信じ込んでいる世間知らずのジサマなのでありました(でなけりゃ、はるか栃木県まで運転手なんかしませんよ)。

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山椒の苗木


こちらは、サンショの苗木。同じく道の駅で買ってきました。去年のリベンジです。

しっかり根付かせ、葉を茂らせて、うな重(丼)に添え、香りを楽しむ。子供の頃にこの匂いが好きでないなあと思いながら食べた”サトイモの山椒和え”(という料理かな?)を、今なら楽しめるんではないかな? などと目論んでおります。

サンショの苗木は去年も買って来たのですが、丹精込めて世話した甲斐なく枯らしてしまったのです。

植えてしおれかかった枝に、新たに葉を芽吹くほどに土に馴染んだように見えたのですが、その後の猛暑にやられてしまったのです。

サンショは半日陰を好むというのも知らず、日差しに晒したのも無知でした。

今年の苗木は、去年の苗木よりも大きいので根付きやすいだろうと期待しています。

植えた場所も、日陰と湿気を求めてミョウガ群生地の隣、地面が乾かないように土の上に枯れ葉をかけて、西日はベニカナメの生垣が遮るように、と少しは気を使って植えました。

梅雨明けて日差しが強くなったら、日よけをかけてやろうか、なんてことも考えています。

来年、香り豊かなうな重を食べるのも大変だなあと言いながら、にんまり。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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