決して我が家に財力があるわけではないのですが、体力不足が進んできたので止む無く機械に頼ることになってしまいました。

農業用機械、たぶん管理機というんでしょうけど、車軸ロータリータイプのミニ耕運機を買いました。しかも、老い先短いのに、何をとち狂ったのか新車をですよ・・・

絶対に、元は取れないことを覚悟しています・・・ どうぞ皆さま笑わないでやって下さい。

<いきさつ>

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流星号


我が家には、草ボーボーとなった雑地の隅に、まだ荒れていない150坪ほどの土地があり、家庭菜園として野菜など育て食料調達に励んでおります。

わずかな耕地とは言え、ジサマの非力な人力で耕すのは無理なので、齢50年を超えるという中古の耕運機を使っています。

この耕運機、ヤンマーの”YC80”(上写真:1970年生産?)という機種ですが、流星号と名付け、病気(故障)知らずなので大事に大切に使ってきました。ですから中古品購入ということに対しては何のアレルギーもありません。

ディーゼルエンジンは、馬力もあるし、丈夫だし、粘り強いし、エンストなど起こさなくて燃費もいいし。やかましくて重いのだけ気にしなければ、正にジサマ好みのエンジンなのであります。

しかし、流星号は何も悪さはしないのですが、近年ジサマをいたぶるようになってきたのです。

約20年ほど前、中古購入した先の農機屋のオヤジさんの言葉が今思い出されます・・・

「お客さん、ホントに買うんですか? 農家の働き手が皆年を取って扱えなくなり、下取りに出しているディーゼル耕運機ですよ。買ってもそのうち動かすのが辛くなりますよ!」

当時は笑っていたんですが、最近オヤジさんの言葉が身に沁みるようになってきました。

老化初期の頃は、歯をくいしばり、そのうち股を開いて四股を踏んで、何とか一発でエンジンをかけていましたが、去年、今年あたりは一発始動が困難になってきました。

皆さんご存じのように、デコンプレバーを押して圧縮を抜きながらクランクハンドルを回し、回転に惰性がついたらレバーを離して燃焼ガスに圧縮をかけてエンジンをかけるのですが、歳とともに圧縮の瞬間の反力に勝てなくなり、逆回転させられてしまうようになって(ケッチンをくう)きたのです。

さて困りました。来年になればジサマに体力が戻るとか、流星号の反力が弱くなるとか、そんなことはありえないので、そして野菜が作れなくなるのも困るし、庭先まで草ボーボーになるのはもっと困るし・・・

思い立った時に、思った作業ができなくては日常の予定が立ちません。やむを得ず体力に見合った小さい耕運機を買うこととなった次第なのであります。

<お披露目>

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こまめちゃんとそのお供


では、お披露目! 写真が我が家にやってきたニューフェースです。ジサマとバサマの相棒です(バサマにも使いこなして欲しいと願っていますから)。

ミニ耕運機は、赤と黒とが印象的なホンダのF220J機、車軸ローターリータイプ:57cc・2馬力?エンジン。通り名は”こまめ”ちゃんです。

選定基準は、安いこと、機能や構造が単純であること、シリーズの販売実績が40年に亘ること、部品調達やメンテナンスに困らないと思えること などかな。

信頼できるネットショップで、価格8.1万円で新車購入。

オークションで入手しようと考えたのですが、H16年生産開始の現行機種の相場は5~6万円。

耕うん爪(刃)の摩耗度合いや、全体的な錆び具合、再塗装済みとか、~をメンテ済 などの文言をみると、どの個体もそれなりに使い込んである様子がうかがえます。

さらにオークションでは、配送運賃や保証の問題もあります。気に入った個体と巡り合うまでの時間ロスもあります。

新品・中古の相場差2万円を考える時、こまめの入手の場合は新品購入を選びました(これは多分正解だったのではと思っています)。

青色物体は”溝浚器(こうしゅんき)”。畑を耕した後の畝作りで使います。

今までは、耕うん後の畑でバサマが鍬を使って畝立てをしていたのですが、小回りの利くこまめちゃんがやってくれるならそれに越したことはない。

こまめの操作ならジサマも手伝いましょう。

こまめちゃん純正の溝浚器は、新品で1.7万円。当家の公認(夫婦合意)会計上はアタッチメント費は計上されていないので、捻出はジサマのお小遣いから。

となれば、入手先はオークション一択!

本体8千円、運賃2千円の約1万円で入手。届いた本体は、やはりそれなりに使い込んでありました。

金属部には錆びが浮き上がり、不適切ネジが2箇所。土掻きゴムが劣化・破断していたので新品部材に交換。必要ネジ部に注油 などのメンテナンスを行いました。

結局、オークションで購入はしたものの、農機のアタッチメント等の付属装備は素人判断で購入するのは難しいということを学びました。(後述)

赤い輪っか物体2つは、”培土車輪(ばいどしゃりん)”。これは溝浚器(畝立て)や培土器(土寄せ)を引っ張る際、耕うん爪の回転ではうまく進めない時取り換える鉄車輪。

こまめちゃん純正の培土車輪は、送料費込みで約1万円。

当然オークション購入の判断になるわけですが、溝浚器で勉強したので黙って新品購入しました。

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溝浚器取付け


写真はこまめちゃんに溝浚器を取り付けた写真です。このような姿で耕うん爪の回転により溝浚器を引っ張り、溝浚器は耕した土を左右に掻き分け畝を作っていきます。

こまめ本体と溝浚器の接続部(黄円)に注目下さい。

両者を別々に手配した場合、写真ようにうまく接続できることを買主が調べて購入しなければならないのです。

溝浚器の場合、こまめサポート穴の直径、ピン差込み穴の直径、ピンの直径、サポート穴部の縦の長さ、サポート穴部ピンの地上からの高さ などが知りたいですね。

ただ、これらの寸法はこまめ所有者の自分がノギスを持って測ればよいので問題にはなりません。

一方、これと対応する溝浚器側の寸法はどうでしょうか。売主様に教えてもらうほかないのです。

溝浚器側の寸法など、せいぜい取り合い軸の直径が”素人計測ではおよそ●●mmです”と表示されていれば良い方です。

大抵は”不明な点はご質問を”となっています。

よしんば、問い合わせたとしてもどうでしょう。大抵、売主様は農機具の専門家ではなく、中古品販売の仲買人様であり、細かいことは分かりません。

つまり、現状では素人がオークションで農機のアタッチメントを購入するなど、使えりゃもうけの大博打ものなのです。

現物が届いてみたら、こまめでは使えないものだったなんてことになったら、本体は諦めるとしても余計な送料(けっこう高額)までドブに捨てることになり、目も当てられないです。

自分はこの博打に勝ったようなのでよかったですが、本当はこまめが許容する範囲に収まる別物用のアタッチメントではないのかと思うようなところもなくはないです。

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培土車輪取付け


写真は培土車輪を取り付けた(片側だけですが)写真です。

同じく黄色の円が接続部です。上記のリスクを体験してからの購入なので、保険料だと割り切って安物買いは止めました。

末永く使おうと思って購入した本体の大事な車軸やグラスカバー部(オイルシール部)を傷めたら元も子もありませんからね。

いい勉強をしましたよ。

さあて、新車を入手したんだから、使い倒すまで長生きするぞお!! と心に誓う最近のジサマなのでありました。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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