”引き均し(ならし)器”? なんじゃ、それ!?
自分で考え、自作したことに悪乗りしたジサマが、勝手に命名した家庭菜園用の便利道具です。
前記事でご紹介した耕運機のこまめちゃんを手に入れたことを期に、最近カミさんの野菜作りに興味を持ったのでした。
カミさんと同じように体を動かして手伝ってやりたいのですが、持病となってしまった腰痛が痛むので、もっぱら頭脳労働を担当することにしました。
野菜作りは、一般に畑の土を耕うんした後、畝を作ってそこに野菜の苗を植え、大きく育てて収穫する ということになります。
カミさんの得意技は、土を均して高さの低い平らな畝(低平畝)を作り、その上にビニールシート(マルチと言うそうです)を掛けて野菜を植え付けます。
上の写真が、マルチ掛けが終わり、苗の植え付けを待っている平畝の姿(黒マルチ)ですね。
マルチを掛けることで、雑草を抑制、地温を高める、畝の中の乾燥を抑えるなどの効果があるんだとか。
”引き均し器”は、畝を作る作業において、凹凸の激しい耕うん面の地均しをする、畝の縁となるラインを描く 作業を手伝ってくれます。
今まで、この作業は、カミさんが畑の向こうとこちらに亘って紐を張り、それを目印にせわしげに動き回りながら鍬を使ってやっていました。
まずは、引き均し(ならし)器がどういうものか説明し、そのあと使い方を説明します。
写真は、地面に刺しこむ側の面を見ています。
1 は、角材。 記事”縁台デッキ”の残材(8,9cm角)を流用、約80cm長さ。
角材の重みで凹凸面を均すわけですね。これは子供の頃に見た耕運機を使った耕うん風景のアイデアを借用。
写真では、角材の平らな面を使って均します。
2 は、割り竹の棒。材料費節約のため竹細工の残材を活用し、牽引棒として使用。約80cm。
角材に対して、二等辺三角形に組む。
3 は、割り竹の爪。地中に3,4cm刺さる長さ(幅は2,3cm)。これが地表に線を描き、畝(ベッド)の幅を表示する。
カミさんの使うマルチロールの幅は95cmなので、ベッド幅は65cmに設定しました。
4 は、長方形(8x24cm、一部角取り)の鉄板、厚み2mmぐらい。ツーバイフォー角材の繋ぎ用補強金具らしい。
地中を進行する際、整流板として働く。整流板がないと引き均し器が真っ直ぐ進まない。
5 は、板材などを直角に止める時使うL金具。整流板の角材へのT字固定用です。
(製作費は金物代だけ、約400円也)
使い方はなんとなく分かっちゃいましたね。
では、実際に畑で平畝を作ってみますよ。
畝作りの始まりの位置に引き均し器を、竹爪と整流板が地中に潜るようにセットします。
引き均し器は、牽引棒の先端に結び付けたロープを引く(人力)ことにより、耕うん表面を滑らせて畝を作ることになるので、ロープの他方先端は畝の終わりの位置に置く。
(こまめちゃんで耕した地面の表面は凹凸が大きく、そしてジサマの長靴の跡がたくさん残り、お世辞にも美しいとは言えないので、恥ずかしいから畝になるあたりは軽くレーキで表面を均しました。)
引き均し器作業のクライマックスシーン!! オオッ、なんと感動的なことか!!
畝の終わりの位置にかがんで、ロープを「よいしょ、よいしょ!」とたぐりよせると、ポチ(引き均し器の愛称)は健気に、真っ直ぐに自分の元へ近寄って来るではありませんか。
(ゆっくりでいいから、休まず、滑らかに、一気に引ききるのがよい)
目論み通り、畝の縁を示す線が2本、整流板の線が中央に1本、きれいに描かれています。
中央の線は、この後のマルチ張り時、マルチの中央に印刷されている色付きの合わせマークと照合しながら作業できるので好都合です。
荒れた耕うん表面が滑らかになり、均しもいい具合に効いているようです。グッド!!
この写真は、平畝作りの最終工程。
爪の描いたラインにアルミトンボの刃を刺し、外側に土を掻きだします。
土は耕されてフワフワだし、トンボの幅も80cmぐらいあるので回数も少なく、2,3本の畝の土掻きなら腰痛のジサマでもさほど苦にはなりません。
ばんざーい! 香風流”平畝の引き均し器”の完成じゃあ!
まだ、実戦投入されていないんだけど、カミさん喜んでくれるかなあ?
写真の畝長は5,6m。ウチの畑の畝長は最長10mぐらいだと思うので、本番の畝作りでは問題なく本領発揮してくれると思います。
今から楽しみです。
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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。
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