数十年も悩んでいた三脚の園芸脚立(剪定脚立)、思い切って買いました。

今まで、ウチには鉄製4脚の6尺と9尺のパイプ脚立があるじゃないか、それで十分じゃないか、と自分に言い聞かせてきました。

でも、歳を重ねるにつけ、重たくて取り回しがしずらい、野良で使うには脚立の足が地面に刺さって傾き、バランスが取れない、などの不満がつのり、過去、脚立に乗ったまま転倒し地面に叩きつけられた経験が2度あります。

幸い、元が農地ですから地面は柔らかく、頭を打っても何ともなかったのですが・・・(いや、最近バカになってきたのはこれが原因だったのかもしれない・・・(笑))

だんだん余命が短くなるにつれ長生きしたくなって、カミさんに懇願し必要経費として認めてもらったという次第になります。

購入する前に仕様は決まっていて、アルミ製の軽くて丈夫なもの。高さは8尺、そして価格は経済的なものと決めていました。

それに加えて、ネット先生が教えてくれた”補助ステップ(足置き)付きのものがお勧め”の仕様を加えました。

ところがこれが曲者! 最近は、ホームセンターなどで市販されている経済的な園芸脚立には補助ステップがついていないんだそうな。

(農協などで売られているプロ仕様の脚立にはついているそうです)

8尺脚立を基準にして価格をネットで調べると、経済的な脚立が2万円弱の価格に対し、補助ステップ付きのものは4万円台以上の価格となっています。

補助ステップ無しの脚立を購入し、後からアタッチメントのような形式で補助ステップを付けようとしても、補助ステップ単品が市販されていません。

さて、困りました! 

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8尺園芸脚立


結局、自分は経済的な脚立を購入し、有り合わせの材料で補助ステップを自作することにしました。

出費は500円弱の足場組み用のジョイントを買っただけだったので、極めて満足であります(耐久性は劣りますが)。

今シーズンの我が家の植栽管理で、この補助ステップ付き園芸三脚脚立を一週間ぐらい使ってみましたが、今までの自分のけちん坊ぶりを反省することばかりでした。

●三脚の底面が描く三角形が大きいので極めて安定。一脚ごとの脚元の接地面が広く(設置面積大)、かつ爪形状の刻みが入っているので、地面に対する食いつきが良い。少なくても脚もとが地面に沈むような事はない。

●4脚の場合は、設置面が平らでないとグラつくが、三脚の場合は何気なく置いただけの姿勢でもグラつかずに安定している。これはデコボコしている地面で使う際には気づかいしなくてよい分安心である。

●8尺あるので図体は大きく感じるが、目方が8kg弱と軽量なので、取り回しや運搬が苦にならない。

●購入したままの園芸脚立では、三脚の梯子面(正規のステップ)に両足を置いた体勢でしか植木に向き合えないが、支柱脚に補助ステップを付けるとさらに片足を補助ステップに乗せた体勢も取れるので、作業性が大幅に向上する。

いやー、これはいいわあ! 思っていた以上に安全安心、快適です。買って大正解! 植木屋作業が楽になりました。

実を言うと、補助ステップは必要だと直感したのですが、コストパフォーマンスが悪すぎる。かと言って自作のための良いアイデアが浮かばず、しばし憂鬱な日々を過ごしたのです。

しかし、これもホームセンターで足場工事用のパイプジョイントを見ていた時に、パイプとパイプを繋ぐジョイントの中に、パイプと木材の垂木を繋ぐジョイントがあったので一件落着となりました。

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補助ステップ


これが、脚立の支柱脚に補助ステップを取付けた説明写真です。

支柱の直径は50mm弱、クランプの調整幅は50mm前後、締めこみにちょうどよい組み合わせですね。

新品支柱脚にクランプの金属噛み跡をなるべく付けたくなかったので、間に自転車の古チューブを一巻きしてからクランプのネジ締めをしています。

なお、そうするとクランプの上下にチューブの端がはみ出るので、余計な部分には黒テープの化粧巻きを施してごまかしています(芸が細かいかな)。

クランプの向こう側は、垂木を留めるためのコの字形金具(クランプとコの字金具は一体固定)となっており、噛み幅は45mmとなっています。

断面45mm X 40mm角の垂木が使えますね。自分はゴミ箱にあった垂木端材を有効活用しました。

垂木の長さは、コの字金具の長さが50mmだったので、両側に同寸法伸ばし150mm長さとしました。

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足置き部の結合


補助ステップの足を置く面積を少し広げるために垂木を2本並べ、80mm幅としました。

2本をしっかり一体固定するために、70mmぐらい長さのコーススレッドネジ3本を打ち込んでいます。

コの字金具と垂木との結合は、金具の上面と下面、各々40mm弱長のコーススレッドネジ2本づつを打ち込んでの結合です。

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上から見た補助ステップ


脚立の天板側から見た補助ステップです。

小さいですが、足裏を乗せるには十分な広さです。

問題は強度ですが、自分の全体重(約90kg)をかけてもステップがずり落ちることもなく、垂木が外れることもありませんでした。

<まとめ>

園芸三脚脚立は安全で便利です。補助ステップが付いていると作業体勢が変えられるので、なおさら便利です。だだし、自作して使う場合は、あくまでも自己責任でお願いいたします。

 

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テーマがなく節操のない写真集ですが、お時間がありましたら覗いていただけるとうれしいです。

 

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