とっつあんの地方では、この竹を「火吹き竹」と呼んでます。
とっつあんがこどもの頃は、ご飯を炊くにも、お風呂を沸かすにも、囲炉裏で暖をとるにも、すべて薪や炭の火を使っていました。悪ガキのとっつあんでも、たまには家の手伝いをしました。
お風呂沸かしです。火をおこすためには、新聞紙や杉の葉など、燃えやすいものの上に消し炭を置いて火を付け、その上に小枝などを置いて燃やします。そして、その火力で薪に火を付けます。
ところが、ここに書いたように簡単には燃えてくれません。口をすぼめて「フー、フー」吹いても、息が届かないし、威力もありません。
その時使うのが火吹き竹です。竹の切り口の方から息を吹き込むと、先端の節に開けた小穴から勢い良く風が出ます。
作り方は簡単です。竹を1節半ないし2節弱の長さに切りますが、片方の面は節のふさがりが残るように、もう片方はふさがりがない部分で切ります。
中央にある節のふさがりは、木の棒や鉄の棒でつついて割ります。筒先となる節のふさがりの中心にキリ(錐)で2mmぐらいの穴を開けます。これでできあがりです。
キャンプや野外バーベキューの時、火吹き竹を知っていれば役に立ちますよ。キリを持っていなかったら、小刀の先のとがった部分をキリのように回せば穴が開きます。
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