地域で行っている正月飾り作りの講座に参加させていただきました。

我が家の神棚を飾っている牛蒡締めの作り方も教わりましたので、覚えたことを忘れないうちに急いで備忘録に記録です。

実際に作る段においては、特有の手さばき、足さばきがかかせないのですが、これを記録するにはイラストにしろ、写真にしろ、動画にしろ、助手を必要とし、それなりに準備しなければならないので、今回は諦めることにします。

知識を羅列した箇条書きにとどめ、後日再度ヒモ解く時には、既に先輩方が公開されているネット情報で補完することにしました。

gobou

ごぼう締め

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しめ縄作り

●稲藁を準備することは当然のこととして、しめ縄作りの前には、藁をすぐる作業、その後藁を湿しての藁打ち作業を行います。
ただし、牛蒡締めの場合、撚り(より)をかけない根元の部分は藁打ちをしません。

●神事に使う縄は左撚りが原則だが、穂先や根元を縛る補助縄(コテナワと先輩方は呼んでいた)は右撚りを使う人もいるとか。
なお、穂先を縛るコテナワは稲藁1本、根元のコテナワは2本で綯(な)っていました。

hidariyori

左撚り

●左撚り、右撚りの簡単な見分け方は、写真のように縄を握った時に、撚りの向きが左手の親指の向きに揃うのが左撚り、右手の親指の向きに揃うのが右撚りです。

●しめ縄の撚り始めには撚りのない部分を設けるので、根元から10cm前後かな そのあたりを固く縛って仮止めします。
この仮止めは、しめ縄の完成時に解いて、根元の部分2か所をコテナワで縛ります。
コテナワの縛り方は、トックリ締めした後にイボ結びで止めます(結び方ネット参照:この止め方でなくても良いとのことです)。

●しめ縄は、3本の子縄を左撚りして作ります。
このため、藁束を3分割し、そして、1つの小束を足などで動かないよう固定し、残りの2束を自分から見てそれぞれ右捩(ね)じり(時計回り)を加えながら、左撚り(反時計回り)します。
穂先ちょっと手前まで撚り終えたら、撚りが戻らないよう仮止めしておきます。
今度は足で抑えておいた小束に右捩じりを加えながら、撚り上がった2本の子縄と左撚りします。
1本のしめ縄に仕上がったら、全体の形を整え、先の仮止めを解いて穂先をコテナワできちんと縛ります。

●前述の根元の部分の縛りも終えたら、しめ縄本体からはみ出したボサボサした部分や、根元の藁の不揃い部分をきれいに切り揃えて完成です。

●基本は以上で終了だが、ちょっと難しいのはしめ縄の長さを変えて作る場合。
我が家の神棚の幅は3尺。入手できた稲藁は80、90cm長さぐらいの稲藁で、撚ると短くなり、神棚の幅に対して少しアンバランスとなります。
先輩に対処法を尋ねたところ、撚りが細くなるあたりで新しい藁を継ぎ足せとのことでした。
今回は、1撚り目ぐらいの時にそのままの長さの藁を足してみたのですが、やはり継ぎ足し部付近が少し太くなりましたね。
継ぎ足し分だけ、元の稲藁を削いでから挿入するのがいいようです。

紙垂(しで)の作り方

しめ縄に挟んである白いギザギザの紙、、紙垂といい稲妻をかたどったものだそうです。
ネットで調べると、いろいろな情報が載っています。

●一般には、半紙(習字紙)、奉書で作り、半紙の四分の一の大きさが1枚の紙垂の大きさとなります。
それを半分に重ねており、4段に開くように切り込みを入れ、手前に手前にと開きます(吉田流:具体要領はネット参照)。

●半分に折る際、ツルツルの面が表になるように。また、折り目をどこに置くかで仕上がりが異なります。
左側にするという記事が目立った半面、上にする人もいたし、我が家の神棚では下になっていたりしました。
それぞれ試してみたところ、半紙のような薄い紙では上側に折り目があったものの方が形がくずれません。
決まった作法がない場合、我が家では折り目を上にして作ることにしました。

牛蒡締めの飾り方

●牛蒡締めは、自分の方から見て、穂先が左となるように飾ります。

●紙垂は、穂先から根元の間に4枚挟みます。

●紙垂は、折った面が手前に見えるように挟みます(上の写真参照)。

この後分かったことがあれば、さらに書き足していきたいと思います。

追: 関連記事として、”家主は黙ってしめ縄つくり(鼓銅注連)”を追加しました。ご覧ください。

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