ベーゴマを回すためには、ひもが必要です。もちろん、りっぱなひもが売っていましたけれども、とっつあんたちは物を大切にするので(実はベーゴマを買うとおこづかいがなくなってしまうので)、ひもは自分で作りました。

使い古しの手ぬぐいを1cmぐらいの幅で、長手方向に2本裂きます。裂いた2本の生地の片方の端をしばります。

しばったところを足の指ではさんで固定し、生地によりをかけます。縄(なわ)をなう要領と同じで、写真のように生地を両手の手のひらで拝むようにはさみ、片方の手のひらを先に出すとそれぞれの生地はひねられて、そして両方の生地にはよりがかかります。

裂いた生地が1本のロープになるまでこの作業をくりかえします。なお、生地が湿っていたほうが手になじむので、生地を少し濡らして作業しましょう。

右の写真がとっつあんが作ったベーゴマひもです。なかなかのものでしょう? エヘン!

縄ない

当時の農家では自然にやさしいロープとして、縄は必需品でした。

稲わらのガサガサした葉の部分を大雑把にすいて、木槌でわらを叩いて柔らかくします。そして、わらに霧を吹き、わらを継ぎ足し継ぎ足ししながら縄をないます。

とっつあんのおとうさんとおかあさんは上手に縄をないましたが、恥ずかしながらとっつあんはしみじみ縄をなったことはありません。

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