当サイトの「エビマニュアル」をダウンロードして作ったのに、挿入写真のようなエビには仕上がらないとのコメントをいただきました。
そうですね、マニュアルは手順を記したものであり、手順を覚えたら多少工夫しながら作らないと、好みの姿には仕上がりませんね。
最初は自分も同じ戸惑いを感じ、情報の乏しい時代ではありましたが、いろいろ調べて研究しました。当時の研究メモを見つけましたので、御訪問者様のお役にたてるか分かりませんが、要点をまとめ直して公開することにしました。
多分、コメント主様はマニュアル通りに作ると左写真のように仕上がるぞ ということでしょうが、ここでは右の写真のように作るコツを記載いたします。
なお、煩雑化を避けるため作り方手順には触れませんので、それについては前述の「エビマニュアル」をご覧になって下さい。
<マニュアルエビ>
<美エビ>
スポンサーリンク
コツ1 ジャバラまで切り込め
最初にストローを三本に割く作業がありますが、マニュアル「1-②の手順のハサミ」は蛇腹までではなく、蛇腹2山目ぐらい(a)まで切り込みます。
これにより胴体部と蛇腹部の太さが滑らかにつながります。
コツ2 横につぶすな、斜めに締めろ
マニュアル「2の手順」「3の手順」で胴体を作っていく時、横につぶして(b)はいけません。痩せたエビになってしまいます。
(c)のようにタケノコに帯を巻くように斜めに締めましょう。そして、編み目(折り目?)が密になるように(d)の方向に寄せながら締めましょう。
コツ3 脚は先端一点から斜めに切り出して
<各部の切り方>
「4の手順」です。脚の数は、片側5本。後ろ脚側になる一点(e)から[できるだけ先端の幅を狭くの意味]、5本の脚とも斜めに切り出します。
さらに脚を作った残りでエラも作るので、目分量やハサミ裁きを慎重に! いいですか、上のイラストのように切りますよ!
コツ4 脚の残りでエラを作るぞ
これは、上のイラストに記載しました。(f)の部分ですね、小さなヒラヒラを適当に作ればいいです。
コツ5 ヒゲも斜め切り、小さいヒゲを忘れるな
「5の手順」です。これも上のイラストを見てください。脚を切った時と同じように、先端を尖らせた斜め切り(g)です。ヒゲの付け根までの距離が長いので、途中曲がらないよう真っすぐに切ること。
さらに付け根の部分には、イラストのように短い1~2本のヒゲ(h)を切り出すので、その分の幅を見込んで長いヒゲの幅を決めます。
コツ6 尾を切ったら少し広げる
「6の手順」です。尾の部分にハサミを入れ終えたら、中に小指を差し込んで先端を少し広げます(i)。
コツ7 整形は首を持ち上げ、腰丸め
いよいよ最終段階、全体の形を整えます。香風流ストローエビが最も美しく見えるのは、写真のような姿勢です。この姿勢を作るには、写真に書き込んだ曲線ぐらいに、強引に曲げる感じで整形します。
整形時の手さばきイメージを説明すると、左手の親指・人差し指・中指の三本指でヒゲの付け根、つまりタケノコの先端部分をつまみ、右手の親指は尻尾の中に入れ、人差し指・中指を尻尾の外側に添えてつまみます。
そして、左手はタケノコの先端を起こして上を向かせるように、右手は蛇腹の外側を伸ばし内側はより縮めるように曲げながら、両手でエビ全体を縮めるように押します。
そうすると、身の締まった”ズングリムックリ”した体形になるはずです。仕上げに脚を大きく広げ、大地に踏ん張って立つイメージに整えたら完成です。
いかがだったでしょうか、以上が香風流「ストローエビを美しく作る七つのコツ」でした。
<おことわり>
香風の作ったエビは、プラスティックアート作家の当銀美奈子先生が考案されたエビを真似たものであり、我流のエビです。
また、文中挿入写真に示すエビの脚やヒゲの形等が、説明文と違って汚く、幼稚なのは香風の年齢がなせるわざです。先端鋭く、切り口一直線になっているものとして閲覧者様が優しく見立てて下されば、大変うれしく思います。
スポンサーリンク
- 投稿タグ
- 工作