缶詰カンテラの作り方
缶詰の開封側のフタを切り取って、中をよく洗います。
金づちとクギを使って、矢印の位置3ヶ所に針金を通すための穴をあけます。
穴に針金を通して、「とって」を作ります。針金が手にささらないように、よく止めます。
「とって」を持った時に下側になる、缶詰の内側にロウを1滴たらし、固まらないうちにろうそくを立てます。
はい、缶詰カンテラのできあがりです。
炎にあぶられている缶は、熱くなっているので気をつけて!!
おもいで話
とっつあんたちは、夕飯を食べてからこのカンテラをつけてよく虫とりをしました。
近くに「おふっちゃん」と呼ぶ小高い山(丘)があって、狭い広っぱのはずれにはススキの株や茂みがたくさんありました。
暗がりの中、そこでは「リーン、リーン」(すずむし)、「スィーッチョン」(うまおい?)、「ガチャ、ガチャ」(くつわむし)、「チンチロリン」(まつむし)、「コロコロ、コロコロ」(こおろぎ)、「ジー」(おけら?)、いろいろな虫たちが大合唱をしています。
とっつあんたちは、カンテラのあかりの中で虫が鳴いているのを観察したり、捕まえたりしました。
それよりもとっつあんがうれしかったのは、普段は「子供は火遊びをしてはいけません」と言われていたのが、この時ばかりは別扱いとなり、自分の火を持てて大人になったような気分になれたことです。
遠い昔の思い出です。
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